「つまり………お前達が一本の鎖を断ち切り………もう片方は天雅が断ち切る、と」
強羅がそう聞くと、三匹は静かに頷いた
「悪いが……………断る!」
『えっ!?』
「強羅?」
「天雅をもう、危険な目に会わせたく無い………………」
強羅はそう言い放つと、天雅を抱き寄せた
「でも、このままじゃ世界が…………壊れるんだろ?」
『えぇ…………お願い、天雅の力が必要なの!!』
「駄目だ!!」
エムリットが頼んでも強羅は頑として拒み、より強く天雅を抱き締める
『そんな…………!!』
「強羅、頼む…………行かせてくれ!」
天雅が頼むと、強羅は一瞬にして表情を変え怒鳴った
「お前は、どれだけ俺に心配をかければ気が済むんだっ!!!」
「…………っ!!」
突然怒鳴られた為か、天雅は少し怯えた表情になるが、すぐに元に戻り
…………………ぎゅっ
強羅に抱き付いた
「ごめん……………強羅、ずっとだ」
「え……………」
「俺はこれからも、お前に心配をかけると思う……………」
「……………………」
「でも俺は行く………………これは自分で決めた事だ………………『騎士』でも誰でも無く、俺が」
天雅はそう言うと、そっと強羅の頬に触れた
「ごめんな強羅……………お前の気持ち、分かってあげられなくて…………ごめんなさい」
そう言う天雅の瞳は潤み、次々と涙が溢れだした
「天雅……………もういい、泣くな」
強羅は優しく囁いて、あやすように天雅を抱き締め撫でた
「怒鳴って悪かった……………………許してくれ」
「強羅は……………悪く無い…………悪いのは、俺の方だから…………!」
天雅の瞳からぽろぽろと涙が零れ落ち、頬を伝っていく
そんな姿を見て、エムリット達はそっと天雅を撫でる
『泣かないで…………天雅』
『大丈夫だよ……………』
『貴女は本当に、優しい子ですね……………』
「うぅ……………ひくっ、強羅ぁ……………」
「あぁ、わかってる…………………一緒にいる」
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