―数分後―




「落ち着いたか?」



「ん……………とりあえず…………グスンっ」



天雅は何とか泣き止み、落ち着きを取り戻した
その顔を見て、強羅は思わず笑みを溢す



「んだよ、強羅」




「いや、ただ天雅が可愛かったから…………つい」




「なんだそれ?」



強羅の言葉に、天雅はきょとんとした顔になる



『強羅って、天雅にはデレなのよね…………………昔から』




「仕方ないだろ…………」



エムリットの言葉に強羅は顔を赤らめ、ぷいっとそっぽを向いた




「エムリット、俺……………テンガン山に行くよ!」





『天雅…………』



「世界が壊れるのは、嫌だからな!!」



天雅はそう言って涙を拭い、エムリットを見つめた



『お願いね、天雅……………ユクシー最後の結晶を』





『はい』



すると、天雅の目の前に黄色の美しい結晶が現れた




『天雅、僕達が渡した結晶を出して』



「あ、うん!」




天雅は頷くと、バックの底からピンクと水色の結晶を取り出す



その時三つの結晶が淡く輝き、合わさって一つの透明な結晶に変わった




「きれい……………」




『それが心の結晶よ……………そして、もう一つ』




エムリット達は集まり、眼を閉じて何かを念じ始めた



『さぁ天雅、受け取って』



エムリットがそう言うと、漆黒の鞘に入れられた剣が天雅の手に収まった


天雅が鞘から剣を引き抜くと、中からは鞘とは真逆の純白の刃が出てきた



「凄い、真っ白…………」



『天雅、心の結晶を柄の先にはめて』




エムリットに言われた通り天雅は柄の先端に結晶をはめた、すると…………




「あっ……………」



指先から身体に、不思議な感覚が走った



「何だろ…………嬉しくて悲しくて、気持ちが強くなって………豊かになる」




『ワタシの「感情」』




『僕の「意志」』




『私の「知識」』






「そっか、これは…………………『心』なんだ」



天雅がそう呟くと、三匹は一緒になって頷いた





『感情』が生まれて、喜びと悲しみを感じ



『意志』が生まれて、何かを決意し行動する



『知識』が生まれて、豊かになっていった




『さぁ天雅!テンガン山の頂上、全ての始まりの場所………槍の柱へ!!!』




「ああ!!!」







こうして『黒白の騎士』は最後の決戦の場……………




テンガン山の槍の柱へと、向かったのだった



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