「我が主君を傷付けた事………地獄で悔やむがいい!!!」
いつもは決して怒らない武刀が、破山と同じく鋭い瞳でアカギを睨み付けていた
「破山、武刀……………」
その時天雅の後ろに、マーズ達を倒した炎神と駿羽が追い付いた
「覚悟は出来てるよね?アンタ」
「俺達のトレーナーに手を出す奴は……………潰す!」
「駿羽!炎神!」
駿羽と炎神は、今まで見せたことが無い程殺気を放ちアカギに言い放つ
そして次の瞬間、アカギのすぐ横を『はどうだん』と『はかいこうせん』が掠めた
「貴様、次は当てるぞ」
「…………朽ち果てろ」
ポケモン達からは、今にもアカギを攻撃しそうな程の怒りを感じていた
しかし…………
「皆、待てっ!!!」
突然、天雅は立ち上がってそう叫んだ
「お前達、その力は誰かを傷付ける為の力か?」
天雅が静かに言うと、ポケモン達はハッとして表情が曇る
「それに、アカギはもう戦意が無いようだ」
天雅の言う通り、アカギは抵抗する様子は無く、黙っている
「アカギ……………お前は何がしたかったんだ?」
天雅がアカギに近寄り静かに訊ねると、アカギは呟く様にそれに答える
「私は『心』という存在を消し、争いの無い世界を創るつもりだった……………『心』が無ければいいと思った」
「そうか……………俺は、難しい事は分からないけど。『心』が無かったら…………そう思うお前もいなかったんじゃないか?」
「何?」
アカギは驚いた様な目で天雅を見つめる
「『心』があるから、お前は此処まで来たんだろ?ギンガ団なんか作って………………それが『意志』だ」
「……………」
天雅はそう言って、少し皮肉な笑みを見せる
「お前の『知識』も『感情』も……………全部、『心』があるから存在する」
「フフ…………生きている限り『心』からは逃れられない…………………お前に哲学を語られるとはな」
アカギは苦笑しながらも天雅にそう言った
だが天雅の瞳は、真剣そのもの
「争いがなくなる事は無い…………でも、減らす事は出来るぜ?だから、世界を消すな…………今を生きてる人、まだ生まれてない人から………未来を奪わないでくれ」
天雅はそう言って、アカギに頭を下げる
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