「……………」


「天雅」


「………………………」


「…………転ぶぞ」


バターン!!!


「早く言え!!」


「何回も言った……さっきのことが気になるのか?」

何もない場所で盛大に転んだパートナーに手を差し出しながら聞けば、天雅の顔に神妙な表情が浮かぶ


「まあな………シンジ湖には何度も行ってるけど、あんな事初めてだったからさ………」


そう言って天雅は、あのピンク色の結晶を取り出した


「アイツ、これを守ってほしいって言ってたな。誰にも渡すなって………」


「狙ってる奴でもいるんじゃないか………?そんな面倒な物、ずっと持っている気か?」


すると天雅は少し俯いていたが、ようやく口を開き自分の想いを明かす


「コレが何なのかよく分かんねーけど守ってほしいってわざわざ言って来たんだ。大事なんだろ、アイツにとって…………俺には断れねーよ」


可愛いという表現よりも、むしろ『格好いい』という表現が似合いそうな天雅の笑顔に、強羅は思わず心音が早くなるのを感じる


「天雅の………好きでいい……」


そして、顔を赤らめボソボソと呟く


「サンキュ!………それにしてもアイツポケモンだよな、何て言うんだろーな?」


先程の見たこともないシルエットを思い出し、目をキラキラさせ楽しそうに話す天雅
しかし、長年シンジ湖を見てきた強羅にもそれは分からない


「さぁ………俺も今日初めて見たからな」


正体不明のポケモンらしきものが忘れられず天雅は少し唸っていたが、急に明るい顔になり


「そーいや、マサゴにポケモンの研究者がいるって聞いた!そいつに聞けば分かるかもしんねぇ!よし、行くぞ!!!」


そう言った途端にマサゴへの道を猛ダッシュし始めた天雅と、それを追う強羅


目的地は、『海に繋がる砂の町』………マサゴタウン



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