「何で、ユキメノコの姿が見えないんだよ………!」



焦る天雅に、スズナは試合の流れを引き戻していく




「この天気はね、相手にダメージを与えるだけじゃなく、ユキメノコを隠すのよ!」



「隠す?そしてこの天候…………特性『ゆきがくれ』か!」




「正確っ『ゆきがくれ』は霰の降っている間、ポケモンを隠して回避率を上げるの!!」




「(短期決戦で決めるつもりが、これじゃ無理だな………だからと言って『あられ』が止むのを待つワケにいかねぇ)」



天雅は下唇を噛み、対抗手段を考えていると……一瞬、白いポケモンが視界を横切った




「ヤバい!武刀、来るぞ!!!υ」




「『おどろかす』っ!!」



「うわぁっ!!?」



突然、武刀の目の前にユキメノコが現れ『おどろかす』で攻撃する






「(『おどろかす』……………か、名前の通り相手を驚かせる技、しかも『ゆきがくれ』で姿を隠してるから、急に飛び出て来て余計驚くよな)」



サイドにいる自分も思わずドキッとしてしまい、そう思いながら胸を撫で下ろす


「ビックリしてる暇無いんじゃない?あなたのエルレイド、怯んでるわよ!!」



スズナの言う通り、武刀は『怯み』状態になっていた

怯んでしまうと、暫くの間ポケモンは技を出せなくなってしまう




しかしそれは、今の天雅にとってはチャンスだった




「確かに攻撃は出来ない、その代わり素早さが上がるぜ…………『ふくつのこころ』なら!!!」



天雅の声と共に、武刀のスピードが先程よりも上がった




「そうだった!『ふくつのこころ』は…………!!」


「あぁ!怯む度に素早さが上がっていく特性だ!!」



天雅はいつもの如く、ニヤリと余裕の笑みを溢した



「この特性がある限り、下手に『おどろかす』は出せないよな?スズナ」




「くっ………『れいとうビーム』!!」



スズナは負けじと『れいとうビーム』を指示するが、素早さの上がった武刀はあっさりと避けてしまう



「無駄だぜ、素早さの上がった武刀には当たらない……………」




「やってみなくちゃ分からないわ!もう一度『れいとうビーム』!!」



天雅の言葉を聞いて頭に血が上ったのか、スズナは半分ムキになって指示をする




「武刀!『つじぎり』で突っ込め!!!」



「承知っ!!!」




すると武刀は頷き、『つじぎり』を使いながら『れいとうビーム』に突っ込んだ


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