武刀は『つじぎり』で『れいとうビーム』を防ぎながら、前に進んでいく
「じ、自滅する気!?」
「まさか。『つじぎり』は単なるガード………………本当の狙いは」
「!!………ユキメノコ!攻撃を止めてっ!!!」
「遅いぜ…………!」
「見つけたでごさる……………っ!」
天雅が言うのと同時に、武刀は隠れているユキメノコを捕まえた
「『れいとうビーム』を辿れば、技を出しているユキメノコが見つかる………………俺の狙いはコレだ」
「そんな……………!」
「そして更に…………『スキルスワップ』」
天雅が妖艶な笑みを浮かべ呟くと、武刀とユキメノコが光を発し、その光が入れ替わって互いの身体に入った
「武刀、ユキメノコから離れろ!」
武刀はユキメノコから離れ、降り続ける『あられ』の中に戻る
すると、たちまち武刀の姿が視界から消えるが、ユキメノコの姿ははっきりと見えていた
「『スキルスワップ』は自分と相手の特性を入れ替える技……………つまり、武刀の特性は今『ゆきがくれ』形勢逆転だな」
「くう…………っ」
一瞬で試合の流れをひっくり返され、スズナは悔しさに唇を噛んだ
「これで決めるぜ!『リーフブレード』!!!」
「覚悟っ!!!」
天雅が叫ぶと武刀の肘の刀が伸び、ユキメノコに向かって振り下ろした
「ユキメノコっ!!!」
『リーフブレード』を受けたユキメノコはよろめき、ドサリと音を立てて倒れた
「ユキメノコ戦闘不能!エルレイドの勝ち!!」
「よっしゃぁぁーーーっ!!!」
審判の旗が天雅達の方へ上がると、天雅はその場で飛び跳ねた
「天雅殿!」
「武刀ー!よくやったなー!!」
すると『あられ』の中から武刀が現れ、一目散に天雅元へ駆けてきた
「勝ったでごさるよ、天雅殿!」
「ありがとうな武刀、寒かっただろ?」
「いや、これしきの寒さなど……………」
「嘘つけ、こんなに体冷やして……………」
「あ……………っ!」
天雅は武刀をそっと抱き締め、暖めるように撫でる
「天雅、殿…………っ」
「お疲れ、ゆっくり休めよ」
「………………はい」
天雅は優しくそう言い、武刀をボールの中へと戻した
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