「しかし……………見れば見るほど、不思議な世界だな」
その頃、ギラティナの背に乗っている天雅も、この場所に唖然としていた
「この『破れた世界』は裏側の世界、時間も空間も捻曲がっている。我はずっと、此処で生きてきた……………」
ふとギラティナが悲しげな声になり、天雅はエムリット達から聞いた話を思い出した
『ギラティナはある出来事から、創世主に「破れた世界」に閉じ込められた』…………と
「……………ギラティナ」
「なんだ?天雅」
「もしかしてお前…………ずっと、一人だったのか?」
「!!………………あ、あぁ」
ギラティナは一瞬驚いたように眼を見開いたが、すぐ悲しげな眼になった
「寂しかったよな…………?」
「……………少し、だけ」
………………ぎゅっ
するとその言葉を聞いた天雅は、さっきよりも強くギラティナにしがみ付いた
「天雅………………?」
「寂しかったよな………………でも今は俺がいるからな、ギラティナ」
「天雅…………………嗚呼、そなたは私の女神だ」
「え?…………うわっ!!」
するとギラティナの体が縮んでいき、人の姿になると天雅と一緒に近くの地面に降り立った
「ギラティナ………」
擬人化したギラティナは、透き通るような白い肌と美しい金髪、背中に漆黒の翼を持った男性になった
「天雅……………」
「え……………あっ」
ギラティナは天雅の名前を囁くと、そっと抱き締めた
「初めて会った時のそなたは、とても美しかった…………この世界で生きてきた私には、光そのものだった」
「美しいって…………………別に、俺は綺麗じゃないぜ?」
「自分を過小評価するな、天雅………………そなたは私の女神だ」
ギラティナはこの上なく優しい声で囁き、割れ物を扱う様に天雅に触れる
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