ポケモン達に自分自身の修行の許しをもらった後、天雅達は練習場所を探して、山中を移動していた



「いい場所ねぇかなー、広くて思いっ切り暴れても良さそうな…………」



「出来れば、野生のポケモンに迷惑の掛からないような………」



「なるべく飛びやすい場所、ないかなー」



「せめて外の近くに…………」




「そんな都合のいい場所…………………そういや、あった」



天雅がふと呟くと、ポケモン達は間髪入れず一斉にその場所を聞く


すると………………




「『槍の柱』だ」



と、天雅の口から予想外の言葉が飛び出して来た



「あの、『槍の柱』とは…………あそこの事ですよね?」



「確かに条件は揃っているが…………それは」



天雅の発言に、ポケモン達はお互い顔を見合わせるが、当の本人は行く気満々である



「『槍の柱』には、もう誰もいないと思うぜ?つまり俺達の貸し切りー!!!」




「お前、遊園地と間違えてないか?」




「ノープログレム!そんじゃあ『槍の柱』に出発ー!!」



(勝手な)貸し切りに浮かれテンションの上がっている天雅は、強羅のツッコミを軽くいなして『槍の柱』へ走りだした



「天雅って、大した神経だよね〜」



「もう慣れた」



「流石パートナー」



先を走る天雅を追いかけながら、ポケモン達がそんな話をしている事を、天雅は知らない




―数十分後―




天雅達は幾つもの岩場を駆け抜け、視界の悪い雪の中を通りすぎ、山頂にある『槍の柱』へ辿り着いた




「おー!前も来たけど、やっぱ広いな!!」



そう言って天雅は呑気に笑っているが、ポケモン達の方は少々バテ気味



「マスター体力有り過ぎ…………」



「お前、本当に人間か?」




「失礼な、俺は旅に出てからも毎日鍛えてて体力あんの」



強羅の言葉に天雅は唇を尖らせて答えると、腕を組む




「まぁいいや、これで思う存分修行が出来……………………る?」


天雅はそう言いながら奥の方を見ると、口をポカンと開けて一瞬固まったが
次に、ポケモン達にその方向を指差して聞く



「なぁ…………あんな建物在ったか?」




「え?」


「ん?」


「む?」


「……………何あれ」




天雅の指差した方向には、この場所に似つかわしくない建物が一軒、ぽつんと建っていた




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