「何でこんな場所に……………?」



天雅達は唖然としながらも、その建物に近づいていった




「しかもこれ、店だぞ…………」



「こんな所で店を開いてるなんて…………」




全員が見つめる店らしき建物には看板があり、そこに『パール引っ越しセンター』と書いてあった




「おまけに引っ越しセンターだし……………」



テンガン山の山頂に在るというだけで十分怪しいのに、こんな場所で引っ越しセンターをやっている事が、更に怪しさを漂わせる






「とりあえず………………入ってみるか」


「え、本気か兄者!?」



天雅が躊躇い無く言うと、ポケモン達は驚いた表情になる



「うん、店やってるっつー事は誰かいるんだろ?」



「しかし…………」



「大丈夫だって!誰もいなかったら此処で寝泊まりすれば良いんだ」



「そういう問題か」



楽天的な天雅の考えに強羅は呆れてため息を吐くが、当の本人はさっさとドアを開けて中に入ってしまった




「こんちはー…………誰かいますかー?」


天雅は中に入るとそう言い、続けて入って来たポケモン達も周りをキョロキョロ見る



すると、店の奥から足音と声が聞こえてきて、一人の若い男性が出て来た




「すみません、お待たせいたしました!……………って、あれ?」



出て来た男性は、淡いピンク色の髪を後ろで束ね、白を基調にした作業服を着て
両耳に白玉のピアスを付けている



そして男性は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐ笑顔になって天雅に駆け寄った




「お久しぶりです、天雅さん!!」



「へ?」



今初めて会った男性に、「お久しぶりです」と言われ天雅は戸惑うが
男性の方は嬉しそうに話を続ける



「あの時は助けていただき、ありがとうございました!本当はもっと早くお礼をしたかったのですが………」




「え?あの、その………」




「誰なの、アレ?」



「俺が知りたい………」



しかも天雅だけでなく、ポケモン達もその男性とは面識が無い様子だった



「立ち話もなんですから奥へ上がって下さい、お茶を出しますね!」




「あ、ありがとう……………………じゃねぇっ!!」



男性のペースに巻き込まれかけた天雅はハッとし、声を上げる




「俺が聞きたいのは、そういう事じゃなくて……!」




「え?あ、お茶菓子もちゃんとありますよー」




「サービスいいなー…………………だから違うって!!アンタ一体誰!!?」



爽やかな笑顔とほわんとした口調で話す男性に、天雅はなんとか一番知りたかった事を叫んだ


すると男性はきょとんとして、次に…………



「え?私はパルキアですよ??」




と、あっさり答えた




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