「アルセウス、単刀直入に聞く……………何で冥竜を『破れた世界』に閉じ込めた?」
「天雅……………」
「俺は、それを知るために此処に来たんだ」
天雅が鋭い瞳でアルセウスを見上げると、アルセウスはさも楽しそうに答える
「そんなの、ソイツが俺を怒らせる様な事したからだぜ?」
「あの程度の事で怒るとは…………器が小さいな」
「あの程度だ?ドコがだよ!俺の楽しみ奪いやがって!!」
「楽しみ、ですか?」
心空がその言葉に首をかしげると、アルセウスの額に冷や汗が浮かぶ
「いや、楽しみじゃなくてだな……………!!」
「じゃあ何だ?」
「う゛、それは…………」
永久が更に追い討ちを掛けると、アルセウスは顔を引きつらせて焦る
すると、冥竜が痺れを切らしたのか
「もういい、私が話す」
と言った
「な、バカ!言ったらどうなるか分かってんだろうな!?」
「そんな脅し、もはや怖くは無い……………何より、私の女神が理由を知りたがっているからな」
冥竜は言葉の最後の方を強調し、天雅に優しく笑う
「冥竜………教えてくれ」
「ああ、この者が我を閉じ込めた理由は…………」
遂に理由が明かされる、そう思うと天雅に緊張感が走る
「私がこいつの菓子を、食べてしまったからだ…………………」
――――――間
「…………………え?」
「お菓子、ですか?」
「アルセウス………………てめぇ」
呆れた様に真実を明かした冥竜に、三人は呆然とし
アルセウスは恥ずかしさのあまり、玉座に貼りついている
「こんな下らぬ理由で、我は閉じ込められていたのだ…………」
「うるせーー!!俺のお菓子食った、お前が悪いんだろーーーっ!!?」
アルセウスは涙目になり、小さな子供の様に足をばたつかせる
「お菓子なら、言えばいくらでも差し上げますのに……………」
「だってええぇーーーっ!!!」
「いい歳して『だって』とか言うな!気色悪ぃっ!!」
「テメェ……………そんな下らねぇ理由で、冥竜を?」
「天雅……………?」
すると、天雅は俯いたまま低い声で言った
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