そして足早にアルセウスに近づき、胸ぐらを掴むと
そのまま片手で投げ飛ばした
「うぎゃあああぁっ!!?」
「なっ!?」
「うわっ!!」
「っ!!」
その光景に三人は眼を丸くするが、天雅は投げ飛ばされたアルセウスの前で仁王立ちになっていた
「よくもそんな下らねぇ理由で、冥竜を閉じ込めたな………………覚悟出来てんだろうな?あ゛!?」
「ふえぇ…………」
天雅の瞳はギラギラと光を放ち、顔はどんな凶暴なポケモンでも逃げ出しそうな程恐ろしかった
「アイツの後ろに、鬼が見える…………」
近くで睨まれているアルセウスは勿論、それを見ている永久も後退る
「冥竜を『破れた世界』から出すまで、止めねえからな?………果てろ」
「ぎゃああああああぁぁっ!!!!」
その後、アルセウスは天雅の格闘技フルコースを嫌というほど食らい、ボコボコにされたのだった
―数十分後―
「反省したか?この大馬鹿野郎」
「ごめなさい、今すぐ出します………!」
やっと解放されたアルセウスは天雅の前で正座させられ、必死に許しを乞う
「それじゃ、冥竜を出せ……………」
「はい…………、うぅっ」
アルセウスは半泣きになりながら冥竜に近づき、首飾りをかざして眼を閉じた
すると首飾りは光り、次に何かが割れる様な音がした
「……………あっ」
「これで、コイツは『破れた世界』から出られる………………って、うおっ!?」
冥竜が自由になったと分かると、天雅はアルセウスを押し退けて冥竜に抱き付いた
「冥竜!よかったぁ!!」
「嗚呼、ありがとう……………天雅」
冥竜も強く天雅を抱き締め、耳元で感謝の言葉を囁いた
「ギラティナがデレデレしてる…………気持ち悪ぃ」
「そんだけ愛してんだろ、天雅のことを…………」
「こんなに幸せそうなギラティナ、初めて見ましたよ」
永久は少し残念そうな声を出し、心空は二人を嬉しそうに眺めている
アルセウスはそれを見て、ぼそりと呟いた
「神に愛された子、ねぇ……………なぁ!神子ちゃん」
「え?…………神子(みこ)??」
「そ、これからは君のコト、神子ちゃんって呼ぶな」
アルセウスはニカーっと笑い、天雅にそう言った
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