「あとさー、俺にも名前付けてくんない?」
「………………え?」
「こいつらばっかズルい、俺も神子ちゃんに名前を付けて欲しい…………」
アルセウスは瞳を輝かせ、ねだるように天雅に言った
すると…………一言呟く
「『天元』(テンゲン)………」
「えっ……………?」
「だから!お前の名前は、天元だ!!」
天雅はアルセウスを見上げると、もう一度名前言った
「天元……………ありがとう神子ちゃん〜っ」
「んおっ!?」
するとアルセウス・天元は嬉しさに顔をキラキラ輝かせ、天雅を抱き締めた
「なっ!何お前ばっか楽しんでんだ、俺にもさせろ!!」
「ぶへっ!?」
それを見た永久はさすがに我慢の限界だったのか、天雅を引っ張って自分の胸に収める
「あー!取ったぁーっ!!!」
「騒ぐなっ!お前はガキか!!」
「ガキはお前だろー!!」
と、なにやら幼稚な口喧嘩を始めてしまった、永久と天元
天雅はその隙に永久の腕から抜け出し、冥竜の元へ行く
「やっぱ俺、冥竜がいいや!」
「!……………本当に、そなたは何処まで我を夢中にさせるのだ」
そんな事を言われて、冥竜の口元が緩まないハズは無く
天雅にこれでもかという程、甘い言葉を浴びせた
「フフ、一段落したら皆でお茶でもしましょうか」
一方、その様子をニコニコ笑って眺めている心空は、今日のお茶の時間が一層楽しみになったとか
こうして天雅は、『創世主』アルセウスに会い、冥竜を自由にする事が出来た
そして、それから一週間ほど経った朝…………
「それじゃあ皆、世話になったな!」
長かった修行を終え、天雅達はポケモンリーグに向かう事に決めた
「いえ、こちらこそ楽しかったですよ!」
「また来いよ、待ってるぜ」
「あぁ!……………冥竜、本当にいいのか?俺と来なくて」
天雅が寂しそうな顔をすると、冥竜は優しく頭を撫でる
「あぁ、私が傍にいても、大して役には立てないだろうからな……………」
神と呼ばれる自分が、天雅の元にいるのは迷惑だと感じ、冥竜は『破れた世界』に戻ると言う
「せっかく、自由になれたのに……………」
「あぁ……………だから、そなたが望めば我はすぐに行こう」
「ホントか…………っ?」
「愛しいそなたに、嘘などつかぬ」
「ありがとなっ……………冥竜!」
天雅がそう言って喜ぶと、冥竜もそっと微笑みを返した
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