「よっしゃ!二タテだぜ!!」




「ドラピオンが、こんなあっさり倒されるなんて………………あのドサイドン、一体」



天雅が喜んでいるのとは反対に、リョウはその強さに動揺するばかりだった



「四天王として、簡単に負けるワケにはいかない……………っ」



リョウは拳を固く握ってそう呟くと、三つ目のボールを構えた



「女王様、頼むね……………行ってくれビークイン!!!」



「ラストはビークインだな………破山、一旦戻ってくれ!」



「ん、了解」



天雅は破山をボールへ戻し、二体目を出した



「速攻で終わらせるぜ!……………炎神っ!!」



「任せろ兄者!!」



天雅は一気に勝負を決めようと、虫タイプに相性のいい炎神を出す



「ビークイン対ゴウカザル、試合開始!!」



「炎神『かみなりパンチ』!!」



「分かった!!」



すると炎神は得意のスピードでビークインに近づき、電気の弾ける拳を叩き込もうとする




「ビークイン!『ぼうぎょしれい』!!」



するとビークインは、どこからか小さな蜂を何十匹も集め、自分の身を守る盾にした




「なっ!蜂!?」



突然現れた蜂によって、炎神の『かみなりパンチ』は防がれる


「続いて『こうげきしれい』!!」



すると次の瞬間、盾になっている蜂達は分散して一斉に炎神へと襲いかかる



「う、うわっ!?」


防御から攻撃への切り替わりに炎神は対応が遅れ、『こうげきしれい』を受けてしまう


「炎神っ!!」



「攻撃を緩めるな!『パワージェム』!!!」



するとビークインの身の回りが輝き、それを炎神へぶつけた


「うぁっ!!」



「炎神しっかりしろ!」


天雅が呼ぶと、炎神は頭を振って体勢を立て直す



「炎神!『きあいだま』!!」



「『ぼうぎょしれい』で防げ!!」



炎神は渾身の『きあいだま』を放つが、またしてもビークインの『ぼうぎょしれい』に防がれてしまう



「どんな攻撃をしても、ビークインの『ぼうぎょしれい』は絶対破れないよ!!」


そしてリョウは宙を飛ぶビークインを見て頷き、トドメとばかりに叫ぶ



「ビークイン!『こうげきしれい』!!!」



そして先程と同じように、蜂達は炎神に襲い掛かろうと分散をする


すると次の瞬間、天雅が笑みを見せた



「隙、見つけた……………『かえんほうしゃ』っ!!!」



「何!?」



ビークインが、防御から攻撃への移り変わりする瞬間を天雅は見逃さず
炎神に、とっさに『かえんほうしゃ』を指示した



攻撃に移ろうとした蜂達は勿論、防御の緩んだ瞬間に攻撃されたビークインも、一発でフィールドに落ちた



「ビークイン戦闘不能、ゴウカザルの勝ち!!よって勝者、チャレンジャー・天雅!!!」



ビークインが戦闘不能になったのを確かめると、審判は天雅達の方へ旗を上げた


「やったぜ炎神!!」



「兄者ーっ!!!」



天雅と炎神は喜んで抱き合い、お互いに感謝をした


するとリョウは天雅の嬉しそうな顔に、頬が熱くなるのを感じる



「虫ポケモンより、綺麗で可愛い子がいるなんて……………」



リョウのそんな呟きを、無邪気に笑い合う天雅達は知らなかった



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