その後、天雅はシンジ湖で見た不思議な生き物のことをおおまかに博士に話した
その話を聞き終えるとナナカマド博士はしばらく黙って考え込んでいたが、ようやく口を開く
「おそらく君が見たのは………『エムリット』だろう」
「エムリット……?」
「うむ。シンジ湖に住むと言われる伝説のポケモンで、感情の神として伝えられている」
「感情の神…………あっ」
それを聞いて、天雅の脳裏をエムリットの言葉がよぎる
『ワタシは感情を司る者』
「どうした?天雅君」
「えっ?な、何でもないっス………」
「それで天雅君、他にエムリットと接触はなかったのかね?」
「ない……けど、何かあるのか?」
伝説のポケモンについて教えられた天雅に、ナナカマド博士が何故か心配そうな表情で当時の様子を尋ねてくるので質問を返すと
「いや、これはあくまで言い伝えなのだが……エムリットに触れた者は、感情を失うと言われている………」
博士の口から、信じられないような言葉が放たれる
「か、感情を失う!!?」
「信じがたいが、伝説のポケモンと言われるくらいなら、その話も本当かもしれん………だが、何も接触がないなら安心だ」
「あ、あははは………そーっスかぁ………(ホントはよく分かんねーもん預けられてるけどなー!)」
これからの道のりが若干不安になりながらも天雅達はナナカマド研究所を後にして、次の目的地へ向かうのだった
.
3/4
prev next.