しかし天雅の切実な願いも届かず、『ウェザーボール』は誠勇に直撃した
そして、その衝撃で誠勇は宙に吹き飛ばされる
「これで、戦闘不能かしら………………、……………!!?」
シロナそう呟いて誠勇を見ると、次の瞬間、眼の色が変わった
何故なら、眠っているはずの誠勇の手に波導が集まっているのだ
そして天雅はニヤリと笑って叫ぶ
「『はどうだん』っ!!!」
すると誠勇は眼を開き、待ってましたと言わんばかりに『はどうだん』を放った
「ロズレイド!…………いつから眼を覚ましていたの?」
「んー、眠らされてからそんなに経たない頃、かな?」
「じゃあ、もう一つ質問…………何故ルカリオが起きていると分かったの?」
シロナが静かに聞くと、天雅は一層笑みを深めて一言
「房」
と、答えた
「ルカリオの後頭部にある房の事ね?」
「そ、俺も見逃しそうな位だったんだケド………………僅かに震えてたんだ」
「震えて?…………もしかして」
「ルカリオの房は、波導を感じている時に震える…………多分誠勇は、波導を使って今の状況を感じ取ってたんだろうな。当たってるか?誠勇」
天雅が聞くと、誠勇は振り向いてニコッと笑って頷いた
「気付かなかったのは、私の不注意ね……………………でも、バトルはまだ終わって無いわよ!!」
すると先程と同じように、ロズレイドのツルが誠勇に伸び、足に絡み付いた
「誠勇!!」
「ロズレイド、『にほんばれ』!」
シロナが指示すると、ロズレイドは『にほんばれ』でフィールドに日差しを呼び込む
「続いて『ウェザーボール』!!」
ロズレイドは『ウェザーボール』を放つが、先程放ったものとは違って、色が赤く変わっていた
「ぐあああっ!!!」
「誠勇!!……………ちっ、タイプが炎に変わったか!」
「そう『ウェザーボール』は、晴れ・雨・霰・砂嵐の中で使うとタイプが変わるわ。そして、この強い日差しの元では『ウェザーボール』のタイプは炎になる!」
シロナはそう言って、ロズレイドに指示を出す
「これで終わりよ!『ウェザーボール』!!!」
ロズレイドの手にエネルギーが集中し、『ウェザーボール』の構えを取る
そして、誠勇目がけて放とうとした時…………
「誠勇!ツルを掴んで投げ飛ばせっ!!!」
「御意!!」
すると誠勇は足に絡み付いたツルを掴んで、ロズレイドを宙に投げ飛ばす
「ロズレイド!!」
ロズレイドは投げ飛ばされた勢いで、誠勇を捕まえていたツルを放してしまった
「今だ誠勇!!『シャドークロー』!!!」
「はあぁぁぁっ!!!」
ツルが外れた瞬間を狙い、誠勇は強くフィールドを蹴って宙に跳び、ロズレイドに『シャドークロー』を振り下ろした
『シャドークロー』が命中したロズレイドは、花びらを散らしながらフィールドに落ち、目を回していた
『ロズレイド戦闘不能、ルカリオの勝ち!これでシロナの手持ちは、残り三体となりました!!』
「やったな誠勇!!」
「はい!天雅様!!」
天雅にそう言われると、誠勇はニッコリ笑って尻尾を振った
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