「強羅!『ゆきなだれ』を降らせて動きを止めろ!!」
「分かった」
天雅の指示に強羅は頷き、冷気を集めて『ゆきなだれ』を降らせる
「ガブリアス!『アイアンヘッド』で突っ込むのよ!!!」
「何っ!?」
ガブリアスはシロナの指示通り、『アイアンヘッド』のまま雪崩に突っ込み、突き破ってしまった
「ガハッ!!」
そして音速を保ったまま、強羅に『アイアンヘッド』を決めた
「強羅!……………『アクアテール』!!」
「くっ……………はぁっ!!」
だが強羅も、攻撃してきたガブリアスを横から『アクアテール』で吹き飛ばす
「ガブリアス!『ドラゴンクロー』よ!!」
「『りゅうのはどう』!!!」
お互い一進一退の攻防が何度も繰り返され、観客達は声援を送ることも忘れて、バトルに釘付けになっている
そして天雅とシロナは、最早戦略などを投げ捨て自分のカンだけで指示を出していた
「強羅!『りゅうのはどう』!!」
「ガブリアス!『だいもんじ』!!」
「そこで『ゆきなだれ』!!」
「『アイアンヘッド』で対抗して!!」
「『アクアテール』!!!」
「『ドラゴンクロー』!!!」
そんな技の激しい応酬が数十分続き、トレーナーもポケモンも体力が尽き始めていた
「絶対に……………負けてたまるか!此処まで来たんだっ!!」
「それは私も同じ!…………チャンピオンとして、負けられないっ!!」
二人は叫び、お互い最後の技を使う事を決める
「俺達は一緒に此処まで来たんだ!強くなる為にっ!!!」
「コイツと一緒に強くなると、そう誓った!!!だから………っ」
「「俺達は、絶対に負けない!!!」」
そう叫ぶと、強羅は口に膨大なエネルギーを集めていき
シロナ達も、攻撃の構えを取った
「強羅!!『はかいこうせん』!!!」
「ガブリアス!!『ギガインパクト』!!!」
「喰らえ……………っ!!!」
『はかいこうせん』と『ギガインパクト』が同時に放たれ、フィールドに凄まじい爆発が起こった
「強羅っ!!υ」
「ガブリアス…………っ!!υ」
少しして爆風が収まると、フィールドにはボロボロだが、尚も立ち続けている二匹の姿があった
「強羅っ!!!」
「ガブリアスっ!!!」
「(ヤバイ、目の前が霞む………………倒れそうだ)」
強羅とガブリアスは息も荒く、お互い今にも倒れそうな程になっていた
すると次の瞬間、二匹はゆっくりと崩れ落ちていく
「天雅…………………っ」
「あっ……………………………頑張れ強羅あぁっ!!!!」
その時、涙を零してがむしゃらに叫ぶ天雅の声が耳に届いた
「(っ!………………何、泣かせてるんだ俺。お前を泣かせるなんて、もう絶対……………したくない!!!)」
天雅の叫び声に強羅は何とか意識を保ち、ガブリアスだけがフィールドに倒れた
「あ………………強、羅っ」
「………………天雅」
強羅がそう言って笑うと、天雅の顔が明るくなっていった
「強羅っ!!!!」
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