―数分後―





強羅に抱き締められている天雅が、ゆっくり喋り始めた



「強羅……………俺、少し悩んでるんだ」



「やっぱりな……………」


「は?やっぱりって………………」




天雅が素っ頓狂な声を出して見つめると、強羅はクスクスと可笑しそうに笑った



「何年一緒だと思っているんだ?……………お前の考えていそうな事くらい、すぐに分かる」



「あ…………うぅ」



強羅の言葉に、天雅はどこか悔しげに唸るも、すぐにため息を吐いて話し始める



「まぁ、これは俺だけが悩んでても仕方ない問題だし…………お前や、他の皆の意見も聞きたい」


「………………」



「皆の意見次第で、俺は答えを出すよ」




そう言って天雅は、決心したように強羅を見上げて答えを待つ



すると強羅は、天雅を抱き締める力を強くして答えた


「……………俺は天雅と一緒にいられるなら、それで良い」



「……………………強羅、ありがとな。後は、他の皆か………」





「その必要は無いよ」



「えっ?」



突然聞こえてきた声に、天雅が振り向くと
そこには破山の姿、そして………



「兄者と強羅が部屋に戻って来ないから、捜しに来たんだけど……………」



「こんな場面に出くわすとはな、強羅?」


炎神は天雅に歩み寄り、誠勇は不機嫌そうに強羅を見る


「強羅ばっかズルイー!!」



「まあまあ、駿羽殿」



そして拗ねたように口を尖らせる駿羽と、それを宥める武刀


「お前達、いつからそこに…………?」


「天雅が、悩みがあるって話し始めた時にはもういたよ」



すると破山はニコニコ笑いながら、天雅の隣に座った


「なら、話は早い…………お前達はどうだ?」




「そんなの決まってる」


「俺達の答えは同じだ」


「我らも、天雅殿と共にいられれば満足でござる」


「ずっと貴女様のお側にいますよ」



「僕達、『一緒』なんだから」



ポケモン達は全員天雅に笑い掛け、自分達の意見を言っていく



「これが俺達の答えだ、天雅」



そして最後に強羅がそう聞くと、天雅は少し考えるが




「皆……………俺、決めた!!」



次に、どこか吹っ切れた様な顔をして笑った



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