ポケモンリーグで、一人のトレーナーがチャンピオンに勝利して数日…………
フタバタウン近くの上空に一羽のムクホークの姿があった
そしてムクホークの脚に肩を掴まれている、一人のトレーナーもいた
そのトレーナーは、長い黒髪に深い青の瞳
青年を思わせる顔立ち
そして何よりも、人を引き付ける挑発的な笑顔を見せる少女
『天雅』である
彼女はポケモンリーグを旅立ち、今まで巡った場所を飛び回りながら、自分の故郷であるフタバタウンに戻って来ていた
「はぁー、もうすぐフタバタウンか……………あ、駿羽」
「何?マスタぁー」
天雅はふと何か思い付いて、飛び続けるムクホークの駿羽に声を掛ける
「あのさ、もう一ヶ所だけ寄りたい場所があるんだ…………下りてくれないか?」
「りょうかーい!下へ参りまーす」
すると駿羽は元気よく返事をして、ゆっくりと地面に下り立った
「ありがとな駿羽、よし…………みんな出てこい!!」
天雅は駿羽に礼を言い、腰に付けた残りの五つのモンスターボールを投げた
「どうしたんだ?兄者」
突然ボールから出され、首を傾げるゴウカザルの炎神
「フタバタウンは、まだ先なのでは?」
そう訊ねるのは、ルカリオの誠勇
「ふわぁ…………なぁにー?」
今まで眠っていたドサイドンの破山は、欠伸をして眠そうに目を擦る
「寄りたい場所があると申されていたが…………何処でござるか?」
エルレイドの武刀が穏やかな口調で聞けば、隣にいたギャラドスの強羅は、一瞬ハッとして
「あの場所だな?」
と、自信有りげに答えた
「ま、それは着いてからのお楽しみだ」
天雅はそう言って悪戯っぽく笑うと、目的の場所を目指して歩き始めた
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