ベッドに腰掛ける天雅の横ではムックルが静かに眠っており、その顔には泣いた事が伺える涙の跡が残っていた


「はぁ、泣き疲れて眠ったか………」


「…………天雅」


「なんだぁ?」


「本当にコイツを群れまで連れていく気か?」


寝付くまで撫でたりあやしていた天雅が大きく伸びをすると、それを見計らって強羅はムックルについて尋ねてきた


「あぁ、別に急ぐ旅じゃねぇんだし………このまま一匹にしておくのも可哀想だろ?」


「お人好し………」


しかし天雅は既にムックルを群れに帰してやると決めていて、そのお人好しとも言える行動に強羅は少し呆れていた


「はは!悪いな、俺そーゆー質だからさ。明日も早いんだし、そろそろ寝るぞ」


天雅はカラカラ笑いながら部屋の電気を消してベッドに潜ると、すぐに規則正しい寝息が聞こえてくる



「うわー、早いねー」


「アレはもはや特技だな、さて……炎神ももう寝ろ」


感心したように天雅を見つめる炎神に寝るよう促すと、強羅は部屋のドアを開けて出掛ける素振りを見せる


「どこ行くの?強羅お兄ちゃん」


「ちょっとな………早く寝ろよ?」


そこそこ遅い時間にも関わらず、強羅はそれだけ言い残してどこかへ出掛けてしまう


そして炎神は強羅の行き先が気になってはいたが、天雅とムックルを置いて追い掛けるわけにもいかず
言われた通り自分のモンスターボールに入って眠りに就くのだった


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