―翌朝―


「んー……ん?朝か……………何これ?」


コトブキのPCで一夜を明かした天雅は、まだ眠たげな表情で部屋を何気なく部屋を見回すと
何故か部屋のテーブルに、昨日は無かったモンスターボールやキズぐすりなどの道具が大量に置いてある事に真っ先に気付く



「………………強羅だな」


すぐに誰の仕業か見当のついた天雅は強羅をボールから出すが、当の本人はまだ眠そうでぼーっとしている


「強羅、いっつも聞くけどこれどーした?」

「…………拾った………寝る…」


だが天雅は欠伸を噛み殺し、ボールに戻ろうとする強羅を捕まえて問い詰める


「お前やっぱ特性『ものひろい』だろ?それと何時に帰ってきた!?」


「俺の特性は『いかく』だ………まだ三時間くらいしか寝てないから、寝かせてくれ」

「今、朝の七時だぞ!?結局朝帰りじゃねぇかアァっ!!!」


「天雅うるさい」


「『ねむけざまし』ぶっ掛けて起こしてやろーか」


山積みになっている道具の中から真っ先にスプレータイプの『ねむけざまし』をひっ掴み、強羅の悪いクセを責める


「使用方法間違ってるぞ…………あとついでに、ムックルの群れの場所が分かった」


「は…………?群れって、昨日助けたアイツの?マジ!?ムックル起きろ!仲間の場所分かったぞ!!」


しかしそれを聞くなり天雅は薬を放り出し、ベッドに寝ているムックルを揺すって起こす


「う゛ーん………朝ぁ?」


馴染みの無い声にムックルは目を擦りながら起き上がったが、まだ覚醒していないのかすぐに夢の中に引き戻されそうになる


「ムックル、寝呆けてる場合じゃねーぞ!お前の仲間がいる場所分かったって!!」


「えっ?ホント!?ありがとう!!」


だが天雅からその言葉を聞いた途端、ムックルは一気に眠気が吹き飛び顔を輝かせて天雅に抱き付く


「いや、俺じゃなくて強羅が見つけたんだけどな。礼なら強羅に言ってやってくれ……強羅?」


「(アイツ、群れに返す前に一度シバくか…………?)」


ムックルが天雅に抱き付いているのが気に食わないらしく、体から黒いものを滲ませている強羅に天雅の胃はキュッと縮む


「(怖えぇぇっ!!!)」


不機嫌オーラ全開な強羅に天雅は理由を聞くことが出来ず、ムックルが離れるまでそれは続いたのだった



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