「では!これより、ジムリーダー・ヒョウタとチャレンジャー・天雅による、ジム戦を始めます!!」

それから数分、フィールドの点検や審判の準備が整うと天雅とヒョウタは向かい合う形でそれぞれサイドに立つ


「使用ポケモンは3体、どちらかのポケモンが3体とも戦闘不能になった時点で相手の勝ちとします、それでは両者ポケモンを!!」


「それじゃあ、僕の一体目は…………イシツブテ!!」


ヒョウタの一番手は、がんせきポケモン・イシツブテ
一方、対する天雅は…………


「出番だ!駿羽!!」


「OK、任せて!」


岩タイプに相性の悪い、飛行・ノーマルタイプを持つムックルの駿羽を選ぶ



「弱点である岩タイプ相手にムックルを出すなんて………面白い!!」


いきなり相性の悪い駿羽を出してきた天雅にヒョウタは僅かに目を見開くが、何か策があるのだと予想して試合開始を待つ


「それでは、試合………開始!!」


そして遂にクロガネジム戦の幕は上がり、審判の合図に真っ先にヒョウタが動く


「イシツブテ『ころがる』!!」

丸い自分の体を更に丸く縮めるような体勢となったイシツブテは、そのままフィールドを轟音と共に転がり出す


「うおっ!?いきなり面倒な技出してきたな、それなら………駿羽!『かげぶんしん』!!」


当たる度に威力が増していく『ころがる』を前に、駿羽は一瞬で複数の分身を作りイシツブテの攻撃を避ける


「そのまま『つばめがえし』!!」


そして『かげぶんしん』で作り出された駿羽の分身が、一斉にイシツブテに向かって飛んでいき
ムックルの群れを思わせる幾つもの分身に対し、ヒョウタも対抗しようと新たな指示を出す


「イシツブテ!『めざめるパワー』で分身を打ち落とせ!!」


急停止したイシツブテの『めざめるパワー』により分身の数が減っていくが、エネルギーを含んだ攻撃はなかなか本体を捉える事が出来ない


「おかしい………っ、どうして本物が出てこないんだっ!?」


「そんなとこばっかり見てれば当たんねーよ…………行け!駿羽っ!!」


イシツブテを囲むように飛び交う分身の中から本物を見つけられずヒョウタは焦るが、次の瞬間駿羽が真上から弾丸の如く突っ込んできた


「しまった!イシツブテ、もう一度…………っ!!」


「遅いぜヒョウタ!『はがねのつばさ』!!!」


「イシツブテっ!!」

その柔らかく小さな体からは想像出来ない重い一撃に、イシツブテは成す術なく倒れてしまう

「イシツブテ戦闘不能!ムックルの勝ち!!」

「よっしゃ!」

「やったぁ!!」

審判がイシツブテを戦闘不能と判断すると、天雅と駿羽は同時に喜びの声を上げて翼と掌でハイタッチを交わす


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