「やるね天雅君!思わず焦ってしまったよ、だが…………次はそうはいかないよ!!」
一方ヒョウタはイシツブテをボールへと戻してやり、二体目の入ったボールを取り出しながらより熱を籠めてバトルに臨もうとする
「それは俺のセリフだぜ、ヒョウタ」
「うっ…………!」
だが天雅の見せる挑発的な表情に、ヒョウタの顔はみるみる真っ赤になっていく
「あの、ヒョウタさん…………試合を」
「えっ!?………あっ、ゴ、ゴメン」
その表情は一見悪役(ヴィラン)とも思えるのだが、香辛料の如く魅惑的で刺激溢れる笑みは相手の脳裏に焼き付いて離れない
「そ、それじゃ。試合を再開しよう!(どうしよう、素敵すぎるっ)」
「?………あぁ」
「それじゃあ僕の二番手は………頼むぞ!イワーク!!」
一度深く息を吐き平常心を取り戻したヒョウタは宙高くボールを投げ、そこからいわへびポケモン・イワークが姿を現す
「うわー、デカっ!それならこっちは…………強羅!!」
見上げる程の巨体を持つイワークに対し、天雅もギャラドスの強羅を出して対抗する
「次はギャラドスか………なかなか強そうだ」
「イワーク対ギャラドス、試合開始!!」
「先手必勝だ!強羅、『こおりのキバ』!!」
試合が再開されると先手必勝とばかりに天雅が指示を出し、強羅の牙から冷気が放たれイワークに一直線に向かっていく
「確かに当たれば効果は抜群だね、でも…………イワーク!『いやなおと』で弾き返せ!!」
しかしヒョウタがそれに慌てる事は無く冷静にイワークに目配せすると、イワークはそれに応えて口から衝撃波を発し強羅の『こおりのキバ』を跳ね返してしまう
「嘘だろ!?強羅避けろ!!」
「…………っ」
強羅は跳ね返された『こおりのキバ』を紙一重で避けたが、ヒョウタ達の攻撃はまだ終わっていなかった
「甘いね、イワークの『いやなおと』の効果は続いているんだ!!」
ヒョウタの言う通り、『いやなおと』の衝撃波は衰える事無く威力を保ち続けている
「くっ!強羅『たつまき』で打ち消せ!!」
だが負けじと造り出した強羅の『たつまき』で『いやなおと』は打ち消されたが、代わりにフィールドには砂煙が巻き起こり視界を悪くしてしまう
「ちっ、何も見えないな…………」
そして数秒ほど経つとやっと砂煙が晴れてきたがイワークの姿は無く、フィールドに大きな穴が開いていた
「(『あなをほる』を使ったか……でも、地面タイプの技は飛行タイプの強羅には当たらない……多分、穴から出てきた時に別の技を使うつもりだろう)」
「(でも、それが分かっていても攻撃がどこから来るかは分からない……………この勝負は僕がもらう!)イワーク!『たたきつける』!!」
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