―谷間の発電所―
「うーん、思ったより数が多いな……」
ソノオタウンを出発してしばらく経った頃、天雅達一行は物陰から発電所の様子を伺っていた
女の子から聞いていたとおり発電所の前にはこの場から完全に浮いた出で立ちの宇宙人が見張りをしており、建物の中へ気軽に入れない
「ところで天雅……」
「何だ強羅?」
「どうして俺達がこんな格好しないといけないんだ………?」
しかし強羅には別の問題が浮上しており、それは今まさに自分達がやっている宇宙人達に負けないくらい奇妙な格好だった
「こういう場面じゃ変装するもんだろ?」
「いや、そんな事はないかと……」
「それに向こうが変な格好してるなら、こっちもそれなりの事しないとな!!」
スパイ映画の見すぎなのか天雅の瞳には炎が燃えており、仲間はため息が絶えない
「変な対抗意識を持つな………」
「まぁ、それは置いといて。どうやって入る?」
「裏口とかは?」
すると、炎神の言葉に駿羽が首を横に振って答える
「さっき探しに行ってみたけどそれっぽいものが無かったんだ………」
「なら見張りが立ってる入り口だけか……どうする、天雅?」
裏口という手段は無いので、天雅はどうしたものかと数秒かけて悩んでいたが
「それじゃ………強行突破」
結果、悩んだ意味は一瞬で無くなった
「(やっぱり……)」
「(分かってたけど………)」
「(まさか、この格好のまま!?)」
三匹ともかなり不安な中天雅だけは気合いが入っており、とてもそれを止められそうにはない
「よーし、作戦開始」
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