―10分後―
ビルの中は天雅の殺人スマイルによって、あっという間に鼻血と気絶したギンガ団員で溢れかえっていた
「この階で最後か………」
順調に一番上まで登ってきた天雅は辺りを見回したが、その階に人の気配はない
「このビルに居るのは下の階で倒れている奴らだけみたいだな……」
「それじゃ、そろそろ戻るか………」
もう一度確認する様にその場を見回した天雅が階段へと歩きだした時、風を切る音がして何かが天雅の頬をかすめた
「マスター!?」
「っ!?」
そこで気配を感じ取った天雅達が急いで振り返ると、そこには先程までいなかった一人のギンガ団員の姿がある
「こんにちは、貴方が天雅ね」
「………誰だ?」
明らかに他の下っぱ団員達とは違うことに気付いた天雅は、そのギンガ団員に慎重に尋ねる
「私はギンガ団幹部のジュピター、貴方のことはマーズから聞いているわ」
「ふーん。それで、ギンガ団幹部が俺に何の用?」
「私達の邪魔をする奴がいるって聞いたからよ。情けない事にマーズも貴方に惨敗したようだし……危険な芽は早く摘んでおかないとね」
マーズと同じく幹部だと名乗るジュピターは逃がさないとばかりにモンスターボールを二つ構え、天雅に視線を絡ませる
「マーズとはシングルだって聞いたから、私とはダブルバトルで勝負を着けましょう」
「……いいぜ、すぐ戦闘不能にしてやるよ」
自分達を負かす気でいるジュピターからのバトルを天雅が買わない訳がなく、仲間に
目配せをした
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