「行け!スカタンク、ズバット!!」

「頼むぜ、炎神!駿羽!!」


ジュピターが出してきたのはスカンクポケモンのスカタンクと、こうもりポケモンのズバットの二匹


「ズバット『くろいきり』!」


迷わず先手を取ったジュピターの指示に従い、ズバットは口から大量の霧を出し周りを覆う


「面倒な技出しやがって、何も見えねぇ」

「フフフ、まだあるわよ。スカタンク『いやなおと』!!」


屋外と違って風の流れがないため霧はその場に留まったまま動かず、そこへ追い打ちを掛けるようにスカタンクが耳を塞ぎたくなるような音を掻き鳴らす


「くぅ……煩い……!!」

「まずはこの霧を何とかしねぇと……炎神!連続で『ほのおのうず』!!」


すると炎神は手当たり次第『ほのおのうず』を放つがジュピター達に当たった様子はなく、黒一色で埋め尽くされた視界の向こうから高笑いが響く


「どこ狙ってるの?もしかしてヤケになったとか?」


早くも自分の勝ちを確信しているのか、ジュピターは嘲笑を堪えきれないらしい


「!………そこか。炎神!『ほのおのうず』!!」

「無駄よ!スカタンク『かえんほうしゃ』で打ち消しなさい!!」


炎と炎が衝突する音がして、肌に熱が伝わってきた事で炎神の『ほのおのうず』が打ち消されたのが分かった


「もう諦めなさい、こんな状態で何が出来るって言うの?」

「………そういやさ、アンタさっきからズバットに指示出してねぇよな…………?」

「そうだけど、何?」

「この霧何時まで経っても晴れねぇじゃん……って事はズバットはまだ『くろいきり』を出し続けてんだろ?」

ズバットは最初に『くろいきり』を放ってから技を使った様子がない、そこから考えられる予想にジュピターはまだ気付かない


「それが分かったところで貴方に勝ち目はないわよ」

「いや、あるぜ………駿羽!ズバットに『つばめがえし』!!!」

「行くぞーっ!!」


するとジュピター達が気が付かない内に天井スレスレの位置をを飛んでいた駿羽は、そこからズバットに向かって鮮やかに『つばめがえし』を決める


「ズバット!」


どうやら駿羽の一撃でズバットが戦闘不能になったらしく、室内に充満していた『くろいきり』が晴れてきた

「サンキュー駿羽!……さてと、これで二対一だな」



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