「な、何故ズバットの位置が分かった!?」


しかし予想外の攻撃を受けたジュピターは驚きを隠せず、ズバットをボールに戻してもその答えに辿り着けていない


「それはお前らが気付いてなかっただけだ」

「何ですって……!?」

「さっき俺が炎神に連続で『ほのおのうず』を指示したのは何でだと思う?」

「あれは私達に攻撃しただけでしょ!?」

「まぁ、当たればいいなぁとは思ってたけど………本当はアンタらの気を引くためだったんだ」

天雅の言葉によって答えが徐々に繋がっていき、完全に策に溺れていたジュピターは己の甘さに唇を噛む


「じゃあその間にムックルは……!」

「あぁ、ズバットを倒すタイミングを見計らってた」

完全にジュピターの隙を突いた天雅はニヤリと笑い、バトルの流れを更に引き寄せる


「そう……フフフ、流石マーズに勝っただけの事はあるわ!!でも!」


しかし次の瞬間、指示を受けたスカタンクが天雅に飛び掛かって来た


「!?」


スカタンクの動きに反応出来ずに天雅は一瞬動きが遅れ、そのまま突き飛ばされてしまうがギリギリのところで受け身を取って床に転がる


「兄者っ!!」

「マスター!お前、よくも…………っ」

「………にゃろう」


咄嗟の判断で大怪我は免れたがスカタンクの不意打ちにポケモン達は怒り心頭で、今にも反撃を開始しそうな気迫にも関わらずジュピターは余裕で構える


「あら、なかなかタフなのね。でもこのスカタンクはズバットとは桁違いに強いわよ……いつまで耐えられるかしら!?」


正攻法を捨てて躊躇いなく天雅だけを狙うジュピターだが、一度突き飛ばされただけで天雅の心が折れることは無かった


「てめえ、これがポケモンバトルだって忘れてんだろ……」


再び飛び掛かろうとするスカタンクを挟むように炎神と駿羽が迫り、問答無用で相手を吹き飛ばして天雅を守る


「なっ……………!?」

「兄者には触れさせない……!」

「お前達は俺達のマスターを傷付けたんだ!覚悟は出来てるんだろうな!?」


容赦なく攻撃を決めた二匹はジュピター達の前に立ちはだかり、全身の毛が逆立ちそうな勢いのまま威嚇を続けた


「……………ありがとな、炎神、駿羽」


これ以上ない頼もしさに天雅は怖いものなど無く、どこからでも掛かって来いと言いたげな笑みでジュピターを煽る

「くっ……!スカタンク!『かえんほうしゃ』!!」

「炎神、『ほのおのうず』」

「どうせさっきと同じようにスカタンクは打ち消すわよ!………!!?」


しかしスカタンクの『かえんほうしゃ』は『ほのおのうず』に接触した途端押し返され、スカタンク自身に跳ね返りダメージを与える


「さっきはこっちが勝っていたのに……何をした!?」

「さぁな?炎神の方が強かったってだけだろ」


言葉には出さないが天雅の余裕からして今までは様子見だった、本気ではなかったという真実にジュピターも冷静さを欠く


「ギンガ団幹部を……舐めるな!!」

「『はがねのつばさ』」


駿羽の翼は空気を裂いてスカタンクの顔面にクリーンヒットし、そのままトレーナーであるジュピターを巻き込んで吹き飛ぶ


「うぁっ!?」


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