#name2##name1#は時透無一郎の
そう聞くとどんな実力の隊士なのかと思うが、#name1#は柱でもない極々平凡な隊士である。
時透が鬼殺隊に入隊した時点で#name1#の実力は抜かしていた。産屋敷も剣術の面で時透に指導させるつもりはなかっただろう。育手や師匠もいなかった時透に鬼殺隊としての、いや、人間としての生き方を教えてほしいと思ったのだろう。
時透が柱に上がってからは周りの見る目が変わった。異端者だと陰口を叩くものや気に入られようと媚を売るものもいた。その全員の顔などもう覚えてはいないのだが。
だが、#name1#は時透が柱に上がってからも忌憚なく話しかけてきた。まるで母が子を心配するように、#name1#は時透に怪我は無いか、ご飯はちゃんと食べているかと訊いてきた。
弟のように思っているのだと、そう言ってきた。
本か言伝か、時透は口付けの意味を記憶していた。あまりにも柔らかくて自分の体温で溶けてしまうのではないかと思った。勿論そんな事は無かったが、新雪に1番初めに足跡を付けた時のような気持ちがした。
胸の奥が温かくなる心地がした。
この感情の名前を何というのか、時透はもう分かっていた。