*白夜ルート
嫌いだった、と言われた。
仕方のないことだと理解はしている。私はそれほどまでにひどいことを――彼の姉として、最低の決断をしてしまったのだ。
弟だと思っていた、否、今でも思っている彼のことを裏切った。今更、こんなことになってしまった今も変わらず家族だと思っているなんて都合が良すぎるけれど。
昔は優しい弟だったのに、彼に冷酷な表情をさせてしまっているのはきっと私だ。
「――レオンさん。たとえあなたに嫌われても、昔から嫌いだったとしても、それでも私は、変わらずあなたのことが」
好きです、と。決して口にしてはいけない想いを心の中で呟いた。敵対したとはいえ、共に過ごした弟を簡単に嫌いになれるほど人の心は簡単には出来ていない。
いつかまた、一緒に笑いあえる日が訪れたならそれはとても幸せなことなのに。そんな世界にする為にも、私は彼と戦わねばならない。