(5)


現代のスポドリの色にビビった食屍鬼街の方々と病人のおじさん。
少し面白いなと感じつつ、結局最後は目の前で飲んで納得してもらった。
その後スピードワゴン達と一緒に自分の作った料理を食べることに。

「いただきます」
「イタダキマス?」
「日本の食べるの合図」
「へぇ…」
「じゃあ嬢ちゃん。イタダキマス」
「どうぞ、スピードワゴンのおにいちゃん」

挨拶をしてくれて嬉しくなった私は微笑みながら食べ始めた。

「…う」
「うっ!」
「「「うめぇええー!」」」

恐る恐る食べ始めた男達は、スプーンを口に運ぶ度に笑顔になり、部屋の中は宴会会場のような雰囲気になった。

(流石日本のレトルトルー。すげぇ食いつき)

自分からおかわりをよそう人も出てきて、段々競争になっていく。
私は最初によそったシチューを食べ終えると立ち上がった。

「ごちそうさまでした」
「もういいのかお嬢ちゃん?」
「風邪、友達見ます。食器洗い、誰かお願いします」

そう言い、すぐ病人の看病を始めるため部屋に移動した。

「失礼します」
「あぁ…どうぞ」
「夕食どうでしたか?少しでも食べれた?」

(何時間も煮込んで具材柔らかめにしたけど…)

彼は肩を震わせてすすり泣いていた。

「とても、とても美味かった…っ」

心配は杞憂だった。
何年かぶりにまともな食事にありつけたらしい。優しい味がしたと言われた。

「みんな協力してくれた。これ、みんなの気持ち。早く元気になって?」
「あぁ…ありがとうな、お嬢ちゃん」
「どういたしまして。たくさん食べて、寝る。それできっと元気」

その後雑談をしたり、熱を計ったり。
病人が寝た後も頭のタオルを絞って乗せてを繰り返した。
コートをかけ直してを繰り返しているうちに、今日一日中動き回っていた私はベッドの横の座ったまま眠りについてしまった。

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