ちょっと頑張るツンデレの話



ある晴れた日。
痩身の一人の女が机に向かい作業していた。

カリカリカリカリッ!

ザカザカザカ!

シュパパパパッ!

「…よし」

ものの数秒で白紙の上に躍動感あるキャラクターが現れる。
まるで今にも動き出しそうな絵を描いたその女は、その漫画の原稿を大事そうに封筒に入れるとコーヒーを飲みながら窓の外を歩く人々を眺めた。

──とかカッコつけて書いてるけどアレだ。
要はやることなくなって暇なだけだ。

ハァイ!前世は大学生で今は漫画家のほう、名字名前でっす!!
目の前を飛ぶ虫を左右のウィービングで回避したと思ったら信号無視の車に轢かれ、私は今前世で有名だった漫画の中で漫画家やってます。
最初は驚いたよ。
四部は好きだったし、だってあの岸辺露伴だぜ?
…絵を描くのが苦じゃなくて良かったとまず思ったね。
そして彼になったなら絵もあの体型も、彼に恥じない"彼"になろうと努力してきた。
身体女だけど。
スタンド発動した時はそりゃあ泣いたよ。
号泣さ。

…ハンカチありがとうヘブンズドアー。

彼に恥じない"彼女"を目指す。
これからもそれは変わらないだろう。

でも露伴ちゃん。蜘蛛は恨むよ(…グスッ)


前へ / トップページへ / 小説に戻る / 次へ