あとがき




こんばんは、皆様!

NO LIFE NO TEA、いかがでしたでしょうか。

もう私の趣味に走りまくって、紅茶のうんちくがたくさんです。
その中にも恋愛を織り交ぜて……いえいえ、恋愛の中に紅茶のうんちくを織り交ぜました。

最初から最後まで夢主とアヤナミさんが私の頭の中で突っ走ったので、次の回の話が浮かんで浮かんで仕方がなかったです。


ブラックホークの一員でも軍人でもない、普通の一般人である夢主は書いていて楽しかったです。

軍人設定のほうが、接点を作りやすいのでつい軍人設定の夢主を書きがちですが、一般人設定もたまにはいいですね!


お気づきの方も多いかと思いますが、夢主の店の名前の『La luce』はヒュウガの長編から引っ張ってきました。
作品同士につながりは一切ありませんが、La luceの『太陽の光』という意味だけは一緒です。


最後まで私の紅茶好きにお付き合いくださりましてありがとうございました!!



それでは、また次回作でお会いいたしましょう!!



〜after that〜


「ところで名前。」

「はい?」


軍服のままの私はソファに座って紅茶を飲んでいた。


「どうやって帝国軍専用施設に入った。」

「グホッ!あ、あちっゲホ、ッ、ケホ…」


思い切り噴出してしまった。
舌はやけどしてヒリヒリと痛いし、驚いて傾いたカップから紅茶が零れ膝にかかって熱いし、踏んだり蹴ったりだ。


「何をそんなに慌てている。」

「い、いえ!なんか軍服も濡れちゃって気持ち悪いので帰ります!」

「…なぜ逃げる。」

「そんな逃げるだなんて…」

「付き合って早々私に隠し事とはな。」

「隠し事って…そんな…」


そんなつもりはないのだけれど…でも、アヤナミさんから見たらそうなのだろう。


私が俯いて唸っていると、影が差した。

不思議に思って上を向くと、いつの間にか私の側まで移動してきたらしいアヤナミさんが私を覆っていた。

両側にアヤナミさんの腕。
目の前にはアヤナミさんの胸板。

逃げられるはずがない。


「ア、アヤナミさん…」


なんなんだこの体制は。


脳内でオロオロとしていると、深い口づけが降ってきた。

やけどしたせいで舌がピリっとする。

ついキスに夢中になっていると、胸に違和感。

何かが触れたと思ったら、胸ポケットに手を入れられた。


あ…


と思った時にはすでに遅い。


「これはどういうことだ?」


唇が離れ、私の胸ポケットから取り出されたものは、奪いたてほやほやのセーフティーカード。


「……それではお仕事中失礼しました、アヤナミさん。」


軽くアヤナミさんの肩を押して平穏を装って逃げようとすると、また深い口づけが施された。


「っ…ん、ゃ……」


逃げたいのに逃げれない。

やっと唇が離れたのは、私の全身から抵抗もできないくらいに力が抜けてからだった。


「もう一度聞く。これはどうした?」

「…」

「私に何度も問わせる気か?」

「…すすす、掏りました。」


なんか今、鳥肌が!!
ゾワッて!
ゾワッてした!!


「ほぅ…。思いもよらぬ特技だな。」

「もうしません。」


紅茶に誓います。


「そんなことは当たり前だ。しかし取った事は事実…。仕置きが必要のようだな。」

「仕置き?へっ?!お仕置きですかっ?!?!、んっ、ぅ…」


半ば強引にキスをされる。

今日で一体何回目だと問いたい。
全身に力が入らない上に、脳みそまで溶け出そうだ。


「っは、……ぁ、んぅ…」


着にくかった軍服の上着をあっさりと脱がされて胸元が軽く肌蹴た。


「ゃ、アヤナミ、さんッッ、」

「濡れて着替えたかったのだろう?なら今脱がせてやる。」

「ちが、っ、ぁ、」


首筋にアヤナミさんの舌が這う。

気持ちが良くて、でも怖くて、くすぐったい。

そう思っていると、部屋の扉が開いた。


「アヤた〜………お邪魔しました〜☆」

「たたた助けてくださいヒュウガさん!」


思いも寄らぬヒュウガさんの登場で甘い雰囲気が一気に崩れた。


「でも……アヤたんが嬉々としてるからなぁ…。」

「嬉々と?!?!」


いつも通りのアヤナミさんですよ?!


「黙れヒュウガ。名前、胸元を閉じろ。」


と、閉じろって、アヤナミさんが胸元開けたんじゃないですか!!


アヤナミさんは私の上から退けると、ヒュウガさんに私が掏ったセーフティーカードを投げ渡した。


「『落し物』だ。」

「……ふぅん…『落し物』、ね♪へぇ〜…」


ヒュウガさんの目線が痛い。


「余計な詮索はいい。届けておけ。」

「はいは〜いっ☆あ、それと、ホークザイルの準備できたよ。」

「あぁ。名前、送ってやる。」


必死に胸元のボタンを閉めていると、ポンッと頭の上にアヤナミさんの手が乗っかった。


なんか途中で終わってしまってホッとしたような、残念のような…。

ヒュウガさんが部屋に入ってこなかったら一体どこまでいっていたのだろうとか…考えてしまった。


「は、はい。ありがとうございます。」


立ち上がって扉の方へ歩き始めると、後ろから耳元で囁かれた。


「続きは、また後日。」


艶のある声で囁かれ、私は全身の血が沸騰するような錯覚に陥った。


「あだ名たん?顔赤いよ??」

「ななななんでもないんです!」


喉の奥で笑っているアヤナミさんに頬を突かれて、私は赤い顔を更に赤くさせた。


―Eternal live happily―

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