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「おはよ☆」
きた。と思った。
身構えるのを通り越して脱力したくなる。
最近経理関係の部署へと回された下っ端だからか、私のところへよくやってくるこの男、ヒュウガ少佐。
ブラックホークだからと皆は遠巻きに私を見ているだけで助けてなんてくれないし、むしろ彼が姿を現しただけでそそくさとどこかへ逃げたり電話をかけ始めたりするものだから、この厄介者を半ば押し付けられていると思う。この部署に来てからついてなさすぎる。
「おはようございますヒュウガ少佐。」
「今日もかわいいね。」
「お世辞はいいので、要件をどうぞ。」
「つれないなぁ♪これ経費で落ちる?」
渡された領収書を受け取ってみれば、接待費だのなんだの。
何故ブラックホークで少佐の貴方が接待なんてしてるんですか。絶対嘘でしょ。とため息を一つ。
彼はいつもこんな感じだ。
経費で落とせるような領収書を持ってくることなんて5回に1回あればいい方。
下手したら3日連続で意味のわからない領収書をもってくるものだから頭が痛くなってくる。
何度説明しても、何度も何度も同じような領収書を持ってくるから、ここ最近では『無理です』とブラックホークの人間相手にきっぱりばっさり切ることを覚えた。
スキルが一つ上がった気がする。
上司からは『あのブラックホーク相手にすごいよ君!!』と称賛されるが、元よりこういう竹を切ったような性格なのだ、私は。だから今日も今日とて私は答える。
「無理です」と。
「あ、やっぱり??でもどうにかならない?」
「なりませんね。要件はそれだけでしたらどうぞお引き取りください。」
「え〜。じゃぁ、電話番号教えて?」
「『じゃぁ』の意味がわからないんですけど!!全然関係ないじゃないですか!」
毎回毎回なんで私の電話番号なんか聞くんだ。
こちとら貴方と違って給料低いんですけど。
貯金が趣味のせいで日々の生活カツカツなんですけど。
今日のお弁当なんてもやし中心なんですけど!!
「関係あるよ?一緒にご飯でも行きたいなって。今晩空いてる?」
「お一人でどうぞ。」
「奢るよ?」
「よろこんでお供させていただきます!」
あぁ、現金な私って…。
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