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あ。と心の中で呟いた。

上司に頼まれた書類を他部署へ持っていった帰り、通路にて女性3人に囲まれているヒュウガ少佐を発見したのだ。
もやり、と胸の奥が気持ち悪くなったが別に私に関係あることじゃない。
別に、最近ヒュウガ少佐とご飯をたまに食べに行くようになった仲になっただけで、ただそれだけだ。誘われるから誘いに乗るだけだし、別に、別に…。

言い訳がましいことばかり考えていると、ヒュウガ少佐も私に気付いたのか、自分を囲んでいた女性の間を通り抜けて私の元へと歩み寄って来た。
そのなんて笑顔なこと。


「今休憩中?」

「いえ、これからで…。」


明らかに私より上の立場であろう女性たちの目線が痛い。
そりゃ高給取りで地位もそれなりに高くてイケメンとくれば逃す手はないだろうな。


「じゃぁお昼一緒に食べよ?」

「あ、私お弁当で…。」


外食はちょっと困る。


「知ってる♪オレ、今日カツラギさんいなくてパンだから。ね??」


右手の袋を軽く上にあげて見せた彼に「それなら…。」と頷く。
すると彼は平然と私の腰に手を回して歩き出した。
あまり男慣れしていない私としてはとても恥ずかしい。


「…あの、いいんですか?さっきの女性…。」


曲がり角を曲がって、先ほどの女性たちの目線からは逃げられたはずなのに何だかまだ睨まれている感じがする。絶対今頃私の悪口言ってるよきっと。知らない人からの悪口なんて特に気にしないけど、仕事場で波風が立つのは非常に面倒くさい。


「いいのいいの♪優先順位ってあるからね☆」


それって、少なくともさっきの女性陣より私の方が優先順位が上だったってことだろうか。
だとしたら嬉しい。モヤモヤしていた黒い感情が今ので一気に払拭された気がする。


「それに君と一緒にいた方が楽しいし♪」

「…そ、ですか。」


頬に熱が集まっていくのがわかる。


「あ、照れてる。」

「照れてませんっ!!」

「えーだって頬っぺた赤いよ?」

「わー!!見ないでください!」


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