魅力的な彼
携帯を見つめながら難しい顔をしている彼を見つめる私。
一体その携帯の画面には何が表示されているのか。
そして何故そんな難しい顔をしているのかとても気になるところが、恋人の携帯を覗き見るということはあまりしたくない…となると聞くのが一番手っ取り早い。
「どうかしたの?」
淹れたてのコーヒーの入った2つのマグカップを机に置いて、ソファに座っている彼の隣に腰を下ろす。
すると彼は苦笑してコーヒーを手に取り啜った。
言いたくないのだろうかと内心首を傾げていると「実は、」と彼が口を開く。
「友人に恋人が出来たと言ったら会ってみたいと言われて…。」
「私は別にいいよ?ハルセのお友達でしょ?」
彼の友人なら仲良くなっておいて損はないだろうし。
「…嫌じゃない?」
「全然嫌じゃないよ。」
ケロリとして答えると彼はやっぱりどこか難しい顔をして持っていたマグカップを机の上に戻した。
「何か言われたの?」
「…いや…、……本当の事を言うと……君を友人には、会わせたくない……。アイツは私のようなつまらない男と違って、とてもおもしろいヤツだから……きっと、気に入ってしまうと思う……。君を…友人に取られてしまいそうで……。みっともない独占欲だね。」
そういって苦笑する彼に今度は私が苦笑する番だった。
彼は知るべきだ、私がどれほど貴方を好きか。
どれほど惚れてるのか。
他の人なんて眼中に入らないくらい貴方しか見えていないというのに。
「優しいところ。」
「え?」
「ハルセの好きなところよ。それから思いやりがあるところでしょ、笑顔が素敵で形のいいお尻してて、一緒にいると安心するの。後は見かけに寄らず筋肉がついてるところ、誠実だし、自分の意見しっかり持ってるし、私の事大切に想っててくれてそれを実行してくれるし、何よりハルセが纏ってる空気が好き。まだたくさんあるけど、聞く?」
「…いや、もう十分かな。」
「そうやって照れくさそうにはにかむところも好きよ。ねぇハルセ、覚えてて。私が貴方の事大好きだってこと。」
そう言うと、彼は私の頬にキスをして気恥ずかしい気持ちを誤魔化すようにまたコーヒーに口をつけた。
「あ、あと言い忘れてたけど、意外とエッチなところも好きよ。」
「ぶっ!!!」
コーヒーを噴出した可愛い彼にクスクスと笑いながらハンカチを手渡した。
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