あとがき




『白いパズルピース』最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

アンケートに返り咲いたアヤナミ様のために、そして清き票を入れてくださったアヤナミ様大好きな方のために長編を書いてみました。

今回は三角関係に挑戦してみたのですが…見事玉砕。

三角関係なるものを書くのがあまり得意ではないので、今まで避けて通っていましたが、チャレンジ精神を働かせてみて思いました、…やっぱ無理。

もう途中でフラウがかっこいいこと!
いっそフラウオチにしようかと思ってしまうくらい、夢主が教会に行ったところはフラウがかっこよかったです。
書いた私が言うなって話しですが、これはもう冗談抜きで。

でも、いやいや、いかん、アヤナミ様ファンのために!
そして私のレベルアップのために!!と本来の本筋に戻しました。

…レベルアップしたのかなぁ…とか、しみじみ思ってしまいますが、それはさておき。

エリュトロンとはギリシャ語で『赤』という意味だったりします。
運命の赤い糸だから赤を外国語の名前で…と調べまくりました(笑)

白いパズルピースは破天荒タイフーンに続き、6作品目ですね。
実は破天荒タイフーンを書いた辺りから中編ばかりを書いていたので長編を書くのは約7ヶ月ぶりなんです。

久しぶりに長編を書くとものすごーくやりきった感があります。
今もそんな達成感に浸ってあとがきを書いています。

いや、まだ達成感に浸ってはいけないですよね。

知っていらっしゃる方も多いでしょう。
私は今から『それから』を書かなければいけないのです。

達成感に浸るのはそれからにいたしますね。

ではでは、短めではありますが、『それから』を楽しんでいってくださいませ。








〜After that〜



やばいやばいやばいやばいやばい!!


私はこれでもかというくらいの速さで軍の廊下を走っていた。


「あ、あだ名たんおかえり〜」

「ただいま帰りましたー!それ皆さんにお土産ですー!」


途中ですれ違ったヒュウガさんにお団子を手渡して、私はまたダッシュ。


本当にヤバイのだ。
私の門限は17時という、最近の小学生でも守っていないような時間。

でもヘタレな私はアヤナミさんの言葉巧みに丸め込まれ…もとい、脅されてそれに同意してしまったのだから、いかなる理由があろうともその約束事を破るわけにはいかない。

実質、バイトをしていた一ヶ月前、男の人と話さないという約束を破っただけでバイトを即辞めさせられたのだ。

というか、いつの間にか辞めされられていたといった方が正しい。
その上ベッドで思う存分好き勝手にやられた。

今度はどんなことをされるのかと考えただけで恐ろしい。

私は一般人で体力なんてアヤナミさんの100分の1ぐらいしかないんだ。
そんな私がアヤナミさんの体力についていけるはずがない。

だからせめて門限に間に合うようにと今走っている。

今日に限ってアヤナミさんは早くあがるらしい。
きっともう部屋にいるはずだ。
一分一秒でも遅れられない。

私はやっと見えた部屋の扉を豪快に開き、スライディングのように滑り込んだ。

目の前には仁王立ちのアヤナミさん。
私は日頃の運動不足のせいで息切れだ。


「お、おか、おかえり…なさい。ただいま、かえ、り、ました。まにあい…ました?」

「時間を教えてやろう、今の時間は17時10分だ。」


床に倒れた私。
ヒンヤリとした床が気持ちいい。


「…何をしている。」

「死んだフリです。」

「残念だが死人にも容赦はしないが?」

「何したら許してくれますか?」

「まずは立ってベッドまで歩いてもらおうか。」

「……何する気ですか。」

「言わないとわからないか?」


もう嫌だ。
泣きたい。


「ぜひぜひソファで座ってお話ししましょう。」

「せっかくソファはキツイからと気を使ってベッドに行けと言ってやっているのに、自らソファを望むとは思っていなかった。」

「そういう意味ではなくて、遅くなった理由についてお話しするのでソファに座りましょうといっているんです。」

「この場においていい訳か。ふむ、いいだろう。とりあえず聞いてやる。」


ははー
ありがたき幸せ。


って、悪代官かあの人は。


先にアヤナミさんがソファに座ったので、私は恐る恐るアヤナミさんの横に座った。


「そのですね、言い訳といいますかですね。」

「さっさと話せ。」

「おばあさんがネコに轢かれそうになって、リンゴが助けたらトラックが来たんです。」


……


「文字だけでなく文章力の勉強もカツラギに頼むか。」

「間違えました、ネコがトラックに轢かれそうになって、助けたらおばあさんが偉いねってリンゴくれて、それでおばあさんの荷物が重そうだったので手伝ってあげたら遅くなりました。このリンゴが証拠です。」


私は右手に持っていた茶色い紙袋に入ったリンゴをアヤナミさんに渡した。


「てっきり時間も忘れるほど教会が楽しかったのかと思った。」

「楽しかったですけど…」


アヤナミさんに怒られる+お仕置きされることを考えたら時間を忘れるほど長居できませんでした。


「あ、そうだ!それと、今日バイト代でアヤナミさんにプレゼントを買って来たんです。」


前のバイトは辞めさせられたけど、あまりにも不憫だと思ったのか、カツラギさんがブラックホークの執務室のお茶汲み、掃除係として軍に雇うようお願いしてくれたのだ。
だから私のバイト代は軍から支給されている。

バンザイカツラギさん!

それなら目に届く範疇だとアヤナミさんも認めてくれているし、お給料はいいし、部屋はすぐそこだしでいい事尽くしだ。


「ずっと何かプレゼントしたいなーってこっそり思ってたんです。」


まぁ、前のバイトは辞めさせられてそんなにお金がたまらなかったけど。


私はアヤナミさんの手に綺麗にラッピングされた箱を置いた。


「言っておきますけど、そんなに高いものじゃないですから期待しないでくださいね。」


右手にはプレゼントを、胸には愛を。

アヤナミさんは聞いているのかいないのか、黙ってその包装紙を開けていく。


「置時計か。」

「はい。これでちゃんと寝て、ちゃんと起きましょうね。」


深い意味はない。
別に、夜遅くまでシないでさっさと寝ましょうなんて、そんなこと思って…

ます!!


「お礼は体でいいか?」

「いらないです。何もいらないです。」


あれ?逆効果??


「遠慮するな。」


そういいながら圧し掛かってくるアヤナミさんはどこか嬉しそうだ。


「ぎゃーホントにいらんです!」


私の手からザイフォンが出てきてアヤナミさんを攻撃した。

が、もちろんアッサリとアヤナミさんのザイフォンに打ち消されてしまう。


体力もだが、ザイフォンもまだ100分の1程しか威力がないのだ。


「まだ不安定だから簡単に使うなと言っているだろうが。」

「感情が昂ぶっちゃって勝手に!」

「不安定なのだ。仕方がないといえばそれまでだが、それを制御できるようになるんだな。」


私のザイフォンのお師匠様はもちろんアヤナミさん。
そりゃぁもうスパルタで…。

夜のほうもだけれど。


「いつかザイフォンで喧嘩とかするようになるんでしょうか??」

「勝てると思うな。」

「思いませんよ。」

「ならいい。では、たっぷりと礼をすることにしよう。」

「え、ちょ、ちょ、アヤナミさん?!?!」


置時計はまだ17時30分を差しているのに、あぁ、どうしてこうなったのやら。


「ア、アヤナミさん、せめてベッドで…」

「…たまにはソファでするのも面白いだろう。」

「ギャー何が面白いんですか!!」



エリュトロンさん、見ていますか??
いや、やっぱり今は逆に見ないで下さい。

だけど私は今、とってもとっても幸せです!!


―Eternal live happily―

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