シャツガーター(緑谷視点)


すべての委員決めが終わったあと、帰路につこうと席を立った僕は、背後から峰田くんの声が聞こえて振り返った。峰田くんは深く俯いている。

「オイラは見ちまった……」
「何を見たの? 峰田くん」
「実操のスカートの下、太腿を締め付けるベルトが!!」
「!?」

峰田くんの言葉に僕は飛び上がった。そんな僕のすぐ後ろで、卯依ちゃんの淡々とした声が聞こえる。

「シャツガーターつけてるから」
「!?」

再び飛び上がった僕なんて全く気に求めず、卯依ちゃんはシャツに皺が出来るのが嫌だと言った。シャ、シャツガーター……? 卯依ちゃんが? 頭が勝手に想像し始めて止まらない。

「変態」
「!?」

僕の頭を覗いたように言った卯依ちゃんの言葉に全身が熱くなる。呼吸も出来ずに居る僕を置いて、峰田くんが立ち上がる。ああ、さっきのは峰田くんに言ったのか……。様子のおかしい峰田くんを見て、卯依ちゃんは吃驚したようで僕のジャケットの裾を掴んだ。

その後峰田くんの追求によりコスチュームの時も装着していると知り、想像力と理性が頭の中で戦いを始めていた僕は、卯依ちゃんに引っ張られるがまま壁になっていた。卯依ちゃんにテレパシーの能力が無くて本当に良かった。