男気
男気
私の好きな人はあまり自己主張が得意ではない。
なまじ私の幼馴染みがハキハキした人間だから、余計にそう感じてしまう。
「旭さん、今日も弱々しいですね!」
「霜月……言い方があるでしょ」
「でも本当のことなので!」
「霜月ってほんとに西谷にそっくりだよね」
西谷というのは私の幼馴染みの夕のことだ。確かに私たちはよく似ている。たぶんずっと一緒に過ごしてきたからだ。
それでも私が旭さんに話しかけるのは、旭さんが好きだからだ。
「ねえ、旭さん」
「なに?」
「旭さんって好きな人いるんですか?」
「え……」
じっ、と彼を見れば顔をそらされた。いつもいつもはぐらかされるそれ。
私は彼にこんなにもアピールしているのに、彼はそれに気づかないふりをする。ずるい。
「もういいです。意地悪いってすみません」
「好きだよ」
「え……?」
「好きだよ。俺は霜月が好きだ」
だけれど今日は様子が違った。
旭さんはまっすぐ私の方を見て、凛とした声で言ったのだ。いつになく自信に満ちたそれは、私を動揺させた。
いつもなら旭さんが私から顔をそらすけど今日は逆になってしまった。私はどうしたらいいのかわからなくなって、気づいたら旭さんから顔をそらしていた。
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三周年企画。
西谷くんにそっくりな西谷くん幼馴染みと東峰くん。
企画参加ありがとうございました!
170430