真っ赤なイチゴ
真っ赤なイチゴ
スイーツバイキングの招待券が当たった。しかもペアの。だけれど一緒に行く人が見つからず、私はクラスメイトを片っ端から誘って回っていた。
「あっ、月島くん」
「なに」
「や。あのさ、今度の日曜にスイーツバイキングにいかない?」
「は?」
そりゃあ、月島くんが嫌みで意地悪な性格をしていなくても、いきなりそんな誘いを受けたら誰でも同じ反応をするだろう。
「いや、当たったんだけどペアだったんだよね」
「ふうん。ねえ、それってイチゴショートもあるわけ?」
「え? たぶん」
断れるかと思いきや、意外にも月島くんは食いついてきた。しかもイチゴショートが気になるらしい。もしかしなくても、きっと月島くんはイチゴショートが好きに違いない。なんだかかわいいな。
「なに笑ってるの」
「ううん、月島くんって案外かわいいんだね」
「はあ?」
言って彼を見上げたら、彼の頬がイチゴのように赤いことに気づく。月島くんでも照れるんだな。
「日曜ね。僕が付き合ってあげる」
照れるんだな、なんて思っている場合じゃなかった。今はじめて気づいた。月島くんってこんな風に笑うんだって。
私よりもいくぶん高いところにある顔は、私を見下ろして意地悪な、でも嬉しそうな笑みを浮かべていた。
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三周年企画。
月島くんとケーキを食べに行きたい。
企画参加ありがとうございました!
170427