落ち着き
落ち着き
高校生の時から彼は冷静沈着な人だった。でも私は知っている。彼の内に熱い気持ちがあったことを。
彼はバレーをしていて、そのバレーに対してだけはいつも真剣に向き合っていた。それから、時々彼らしくもなく熱い一面を見せるのだ。
私は、そんな彼とどういう関係なんだろうか。
大学に進学するにあたり、私と彼――月島くんはルームメイトになった。同居しているだけの関係。付き合ってはいない。
これは月島くんからの提案だった。
「どうせ大学一緒だし、一緒に住もうよ」
無駄なことを嫌う彼のことだから、きっとなにか考えがあったに違いない。
はじめこそそれを喜んで受け入れたけど、今はそれを後悔している。
「ただいま、霜月」
「うん、お帰り」
家賃は浮くし一人じゃないから寂しさも感じない、そんな甘い考えはいまや打ち砕かれた。なぜなら、一緒に住み出すと彼の色々なところが見えてしまって、いつからか私は彼を意識してしまっていたのだ。
「ご飯、もうすぐできるから」
「ありがと」
まるで同棲しているカップルのようだ、なんて頭を悩ませるくらいには私は毎日戸惑っているのに、彼と来たら相も変わらず落ち着いたようすで私と二人の空間で過ごしているのだ。
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200万hit企画。
穂香さまリクエストです。
月島くんで大学生設定、付き合っていないのに同居しているお話です。
企画参加ありがとうございました!
170618