認めてください

認めてください




今年の音駒バレー部には、ハーフがいる。そう、仲良しのクロちゃんと研ちゃんから聞いた。私は初め、その子がハーフだからと物見遊山でバレー部を見に行っていた。

「背ぇ高い! 目、綺麗!」

「えっ? え?」

私の第一声に、彼は疑問符を漂わせていた。見た目に似合わず、可愛いな、なんて思った。

「あ、私霜月。霜月ミオ」

「あっ。俺は灰羽。灰羽リエーフっす! ミオさん? は、マネジャーっすか?」

不思議そうにする彼に、私は笑顔を作って答えた。

「違うよ? 私はリエーフくんを見に来ただけ!」

正直に言えばリエーフくんはぽかん、と口を開けて固まっていた。




ミオさんは、黒尾さんと同じ三年生で、研磨さんや黒尾さんと仲がいいらしい。あくまで、本人談だけど。

俺が入部したての頃、俺を見にバレー部の見学に来たくらいには行動派な人だ。
昔からハーフだからと周りの人から物珍しく見られるのには慣れていた。慣れていたはずなのに、ミオさんに関しては何故だか意固地になっていた。

「おっ、頑張ってるね、リエーフくん。さすがハーフ」

「ミオさん、ハーフハーフ言わないでくださいよ……!」

気にしていないふりをしてそう言っても、ミオさんはからからと笑って流すだけだった。

「おいミオ、お前またなにしに来た」

「あっ、クロちゃん。リエーフくん、成長したかなって?」

ミオさんの言葉に研磨さんが返事をした。

「全然だめ。リエーフ、全然成長してない」

ミオさんは、すごいと思う。あの、黒尾さんや研磨さんと普通に話しているのだから。

「おいリエーフ、サボってないで練習行くぞ」

「えっ、はい。黒尾さん」

それよりも、だ。
俺は黒尾さんと研磨さんによって、ミオさんに近づかせて貰えないのだ。

「頑張ってね、リエーフくん!」

「あっ、はい!」

ミオさんからの言葉に返事をすれば、黒尾さんと研磨さんがジト目を向けてきた。
それが何でかって言ったら、それはきっと俺がミオさんに気に入られているからなんだろうけど。だから俺は、今のままでは全然だめなんだと思う。黒尾さんや研磨さんに認めてもらわなければ、ミオさんに近づくことすら許されない。

「黒尾さん、研磨さんっ! 俺、がんばります! ミオさん、俺、次の試合にはレギュラー入りしますからっ!」

ビシッと背を伸ばして宣言した。ミオさんはよくわからない風に首をかしげていたけれど、黒尾さんと研磨さんは、生意気。なんて、小さく言って俺を見るのだった。


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千明さまリクエストです。
リエーフくんで、ハーフ以外の自分を見て欲しいお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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