応援

(「目撃」続き)


応援




今日は研磨くんの練習試合がある。
黒尾さんから得た情報だ。
研磨くんは目立つことが嫌いだから、練習試合を見にこられることすら嫌がって、練習試合があることなんか教えてくれない。

「どこだろ……」

今日は音駒で練習試合が行われるらしい。
練習試合が始まった頃を見計らい、体育館に入る。

「……!」

入った瞬間、研磨くんの姿が目に入る。
金髪のプリン頭だから目立つのもあるけど、ちょうど研磨くんがトスをあげていたのだ。

普段からは想像できない真面目な顔に心臓が跳ねる。

体育館には私以外にも女の子が応援に来ていて、少し複雑な気分になる。

「研磨くん頑張れー!」

だから気づいたら声が出ていた。
研磨くんは私の恋人だ、そう顕示するように。

「ミオ……」

私の声援に、研磨くんが私に気付く。
そこで私は我に返った。内緒で見に来て、気付かれる前に帰る予定だったのに。

研磨くんにはあとで怒られるだろうけど、こうなった以上、最後まで見てしまえ。

私はこの日、研磨くんの新たな一面を知ったのだ。


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夕凪さまリクエストです。
研磨くんで「目撃」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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