俺の妹は天然だけど可愛らしい。色気もあるし自慢の妹だった。

夏の合宿で、妹のミオは音駒のマネージャーとしてきびきびと動いていた。

そんなミオをじっ、と見る男がいた。
梟谷の赤葦だ。
気に食わなかったけどそのときはやり過ごした。


だけどやっぱり、赤葦に釘を刺さねばと自主練の時間に、俺は赤葦の頭にボールを軽く当てる。

「いっ!? 黒尾さん?」

「赤葦、ミオはそう簡単にはやらないからな」

ニヤリ、挑発的に言えば、赤葦はため息をつきながも冷静な目を向けてきた。




夏の合宿で、俺はある女の子に目を奪われた。
名前はミオ。あの黒尾さんの妹だ。
彼女はてきぱきと仕事をこなし、見ていて感心してしまった。最初はそんな感情だったのに、今では彼女が気になってしかたがない。


そんな合宿での自主練中だった。

「いっ!? 黒尾さん?」

ぱこん、と頭に衝撃。
俺の頭に軽くボールをぶつけたのは黒尾さんだった。

「赤葦? ミオは簡単にはやらないからな?」

宣戦布告のようなそれにため息をついた時だった。

「おにいちゃん、京治くん! 夕飯食べないと終わっちゃうよ」

運よくか悪くか、睨みあう俺たちの前に現れたミオ。
ミオは俺たちを見ると首をかしげた。

「二人は仲がいいんだね?」

「「は?」」

嫌そうな顔の黒尾さんが見える。俺もきっと嫌そうな顔をしてるに違いない。
なのにミオと来たらにこにこと俺たちを見てる。

俺たちはきっと、ミオには敵わない。少し天然なミオには、きっと敵わないんだと気づいてしまった。



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千明さまリクエストです。
赤葦くんで、黒尾くん妹のお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



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