ドキドキ

ドキドキ



世間はクリスマス一色だ。
バレー漬けの俺たちに浮わついた話なんかあるわけもなく、だがしかし今年はクリスマスパーティーなるものが開催された。

木兎さんの提案によるそれは今、盛り上がっていた。

「ここに取り出したハンカチを――」

木葉さんはマジックを練習してきたし、小見さんはコントを練習してきていた。
だけどそんなことより問題なのは、マネージャー陣のサンタコスプレだ。
短いスカートは目に毒だ。
なるべくマネージャー陣を見ないようにするが、どうにもドキドキが止まらない。

「赤葦くん、つまらなかった?」

そんな可愛らしいサンタの一人、霜月は、俺に近寄り不安げに言う。
近寄りしゃがみこんだ霜月の太ももが嫌でも目に入る。

「いや、つまらない訳じゃないんだけど。霜月こそ、そんなに気を使わないでよ」

嘘は言ってない。
つまらない訳じゃないのだ。ただ、俺はあまり表情に出ないタイプなだけで。

「俺は楽しんでるからさ。霜月も楽しんでよ」

「うん、分かった!」

ぱあっと顔を明るくした霜月は、俺のとなりの席に腰かけた。
ドキドキ高鳴る心臓をごまかすように、先輩たちの出し物に目を向けた。



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150万hit&クリスマス企画。
千明さまリクエストです。
メリークリスマス!


161206