ご飯はいかが


ご飯はいかが




きゅ、きゅとバレーシューズが床に擦れる音が心地よい。

「ナーイス!」

「くっそ!」

烏野バレー部マネージャーの私は初の東京遠征に充実していた。

それにしても、蛍くん、頑張ってるななんて思う。
蛍くんは何を隠そう、私の恋人だ。

「あー、時間……」

私は時計を見る。時刻は午後八時を回ろうとしていた。食堂は八時にしまるが練習はまだ終わりそうにない。私は慌てて食堂に行き、蛍くんを含めた居残り組の夕食を体育館に運ぶことにした。




「み、皆さん、お疲れさまです」

「ミオ……」

食堂から台車を借り、みんなの分の食事を持っていけば、黒尾さんや木兎さん、赤葦さんに日向くんにリエーフくん、そして蛍くんが私を見た。
と同時にみんなのお腹の虫がないた。

「はー、すっかり忘れてたわ。ミオちゃんありがとうな!」

木兎さんがいち早く食事を取りに来る。

「さーすがミオちゃん、気が利くねえ……」

次は黒尾さん。
次いで日向くんリエーフくん、赤葦さん。
最後に来たのは蛍くんだった。

「お、お疲れさま、蛍くん、」

「ああ、うん……」

いつも通り、蛍くんは冷静な反応をした。

私はみんなが食べてる輪に入る。

「てか、ミオちゃんはつっきーの彼女なのに気が利くよな!」

そう言って木兎さんが私の頭を乱暴に撫でる。

「そうそう、つっきーの彼女にしとくのはもったいない!」

黒尾さんが私に抱きつく。
あれ、あれ? なんでこの先輩たちはこんなにフレンドリーなんだろう?
これが普通なのだろうか? 照れる私がガキなのだろうか?

「ごちそうさま。じゃ、僕先に失礼します」

そんなこんなで、私が先輩たちに弄られていたら、蛍くんが不機嫌そうに言う。

「ま、まって蛍くん、」

私は慌てて立ち上がり、蛍くんを追いかけた。



薄暗い廊下、私は待ち構えていた蛍くんに抱き締められた。少し、痛い。

「ねえミオ、ミオは僕を嫉妬させたいの?」

少し寂しそうなそんな声。そっと彼を見上げたら、唇に触れた唇。

「蛍く、ん、」

「あんなにべたべたされてさ。僕、どうにかなりそう……」

私の首筋に顔を埋めた蛍くんはそう、弱々しく言う。ああ、彼も嫉妬するんだなって、なんだか安心してしまって、誰もいない廊下、私は彼を抱き返した。



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100万hit企画
はまゆ。さまリクエストです。
月島くんで、東京遠征で第三体育館に夕飯を運び、黒尾くん木兎くんに過度のスキンシップをされ、嫉妬甘です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


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