風に乗れ

風に乗れ



遠距離恋愛歴一ヶ月目の私たちは、今のところ順調だ。いや、まあ順調なのかは私たちにはわからないのだけれど。

夏の合宿で東京に行って、私たちは出会った。初めは怖い印象だった彼も、合宿終盤には素敵な人だと思い始めていた。

「霜月さん、付き合ってください」

「赤葦さん?」

「あー。ほら、遠距離になっちゃうけど、言わずに別れるのは嫌だったから」

まっすぐで正直な人柄に惹かれ、私たちは付き合い始めた。


合宿から一ヶ月、私たちが直接会ったのは一回だけ。他のカップルに比べたら格段に少ない回数だろう。それでも。

『今日はいい風が吹いてるよ』

彼からのメールは私と彼の距離を縮める。
東京にも宮城と同じ風が吹いていると思ったら、何だかすぐとなりに赤葦さんがいるように感じた。

『こっちも風が吹いてます』

私の気持ち、風に乗れ。



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穂香さまリクエストです。
赤葦くんと遠距離恋愛のお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170619