二人きり
二人きり
私の恋人は二個下で、とても甘えただ。でも、学校ではそんなそぶりを見せないのだけれど。
「英くん、お疲れさま」
「ミオ……外で待っててって言ってるじゃん」
彼はバレー部だから、私はいつも体育館まで彼を迎えにいく。彼には教室で待っていてと言われてるんだけど、私は彼の練習風景を見たいから、こうして体育館まできたりする。
「いいじゃない。英くん、かっこいいよ」
わさわさと頭を撫でたらあからさまに嫌な顔をされた。
「着替えてくるから、待ってて」
そうして彼は、部室へと向かうのだった。
帰り道、二人きりになると彼は私の手を握ってくる。しかも恋人握り。
「ミオ、今日はなにか変わったことなかった?」
「うん? ないよー」
私は彼を見上げて笑って見せた。ふっ、と彼に抱き寄せられる。
「よかった。ねえ、ミオ。ずっと俺だけみててよ」
「ふふ。言われなくても英くんしか見えてないよ」
言えば唇を塞がれた。彼は人前では決して甘えない。だけど二人きりの時はこうして甘えたり抱き締めてくれたりする。
私はそんな彼が、大好きだ。
160504