わだかまり(「
笑ってよ」続き)
わだかまり
今日は烏野との練習試合だった。
マネージャーのミオちゃんは不安げにそわそわとしていた。
烏野には、ミオちゃんの弟、飛雄がいるからだ。
練習試合、日向というおちびちゃんがへまをしたときは、ミオはいよいよ泣きそうな顔をしていた。
「ボゲェ! 日向ボゲ!」
それでも飛雄は、楽しそうだった。
「っ、飛雄……?」
ミオちゃんの顔が少しずつ晴れていった。
青城との練習試合、ミオ姉さんは終始俺を不安げに見ていた。
「金田一、国見。次も"俺たち"が勝つからな!」
練習試合が終わったあと、金田一と国見にばったり会った。
俺はもう、一人じゃない。気づいたら言葉が出ていた。
「俺たち、か。まあ、私たちも負けないよね?」
そんなやり取りをしていたら、不意にミオ姉さんが現れ、金田一と国見に抱きつき、頭を撫でた。
なんだ、姉さん。笑ってるじゃないか。
「ミオ姉さん、姉さんが相手でも俺は負けねぇから」
挑発するように言えば、姉さんはやっぱり笑って頷くのだった。
ミオちゃんは今回の練習試合で、金田一と国見ちゃんと打ち解けられたようだった。
試合のあと、たまたま金田一と国見ちゃんが飛雄に出くわすのが見えた。
そこにミオちゃんも加わり、長年のわだかまりが解けたようだった。
「飛雄ちゃん」
「及川さん?」
だから俺は、改めて飛雄に宣戦布告するのだった。
「飛雄。俺はお前には負けないからね」
俺たちの本当の戦いが、始まった日。
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千明さまリクエストです。
及川くんで「
笑ってよ」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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