本当の気持ち

(「代わり」続き)


本当の気持ち





ミオを無理やり抱いた。
その日以来、ミオは俺を避けている。
付き合ってるのは表面上で、俺とミオは好きあってなんかいない。
ミオは茂庭さんが好きで、俺は茂庭さんの彼女が好きだった。

そう、確かにそのはずだったのに。




堅治くんに抱かれたのは、私への罰なんだと思う。
私は堅治くんが好きなのに、失恋した堅治くんに付け込んで付き合い始めたのだ。
そもそも堅治くんが私を好きになるなんてありえないし、堅治くんが私の気持ちに気づくはずもない。

「はー、私なにやってるんだろ」

堅治くんを避けてもう一週間たつ。
この気持ちを抱え込むのは辛すぎて、私は茂庭さんに相談に行っていた。




ミオのことが頭から離れない。
ミオは無理やり侵されても、俺を好きだと言った。

分からない。ミオの気持ちも、自分自身の気持ちも。

「あはは、茂庭さんったら」

そんなある日、ミオが茂庭さんと話しているのを見かけた。
笑っていた、とても優しく。

ああ、なんだ、ミオはやっぱり茂庭さんが好きなんじゃないか。

でも同時に、俺の胸がきゅうっと締め付けられた。
なんだ、これ。まさか、まさか。

気づいた時にはもう遅い。
俺はいつの間にか、ミオを好きになっていたのだ。



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優月さまリクエストです。
二口くんで「代わり」続きです。
期待に添えたか分かりませんが、精いっぱい書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


161023