特異体質
特異体質
「はー、」
私は教室の隅から空を見上げた。
今日は秋雨で、何もないけど憂鬱だった。
「あ、ミオちゃんおはよー!」
そんな私に元気よく話しかけたのは同じクラスの天童くん。
彼はここ白鳥沢のバレー部のレギュラーで、とても明るい性格の持ち主だ。
「ん、おはよ」
私はぎこちなく笑って挨拶を返した。
「? ミオちゃん……今日は"青"か」
「? なにが、」
私が不思議に思って聞き返そうとしたら、彼に頭を撫でられた。
「無理して笑わなくていいよん」
見透かされたような言葉に私の顔に熱が集まる。
「む、無理なんかしてないっ!」
ムキになって言い返し、私は自分の席へと歩き出す。
「あれ、"赤"くなった」
そんな私の背中に向かって彼がそういったことを私は知らない。
「ねー、ミオちゃんさ、」
その日の放課後、私はまた天童くんに絡まれた。
だけど私は彼とうまく話せない。
なぜなら私は彼に恋をしているからだ。
「な、なに。天童くん……」
「うん。ミオちゃんはやっぱ"ピンク"だな!」
「……ピンク?」
今朝もそうだけど、彼はなにをいっているのだろうか。
「あー、俺さ、感情が色で見えるんだよね。で、ミオちゃんはピンク。俺と話すときはいつもピンク。ピンクの感情はね、」
――恋、かなって思うんだけど。間違ってるかな?
私の耳許で意地悪く言う彼に、私の心は筒抜けだったのかと、ただただ私は頷くことしかできなかった。
――――――――
90万ヒット企画より。
「天童くんのキャラがすっごく好きなので…!特異体質の天童くんが読みたい」
特異体質…こんな感じでよろしかったのか…
151023