我慢なんてできるわけない

我慢なんて出来るわけない


俺には恋人がいる。
霜月ミオはバレー部のマネージャーで、一年生だ。

「英太くん、お疲れさま」

「ミオ、ちょっといい?」

「なに、えっ、ん?」

ちゅ、と唇を奪う。
部室の前、人がいないとはいえいつ誰が来てもおかしくないこの場所で。

ミオは俺の胸を押して抵抗したが、最近部活部活でミオ不足だったのだから、俺の行動も許してほしい。

「はっ、なあ、ミオ」

「英太くん? ここ、学校だよ?」

「だって、もう何週間シてないと思ってんだよ?」

そう、もう何週間もご無沙汰なのだ。
俺は寮だから女子を連れ込めないし、ミオは自宅だけど、そうそうお邪魔するわけにもいかない。

「ミオ、ちょっとだけ」

ぎゅっと抱き締めれば、ミオも俺を抱き締め返してくる。

「私だって寂しいんだよ」

「ミオ?」

「だって私、英太くんが大好きなんだから」

ダメだ。
我慢しようだなんてどだい無理な話だったのだ。

俺はこのあと、部室にミオを連れ込んで、何週間ぶりのミオとの甘い時間を堪能した。

ミオは怒ってしばらく口をきいてくれなかったけど。



170201